ピレリ、リヤタイヤの最低内圧制限値をFP3から変更
ピレリは、シンガポールGPのFP3からリヤタイヤの最低内圧制限値を引き下げると発表した。







週末を通したトラックの状況次第で、タイヤの最低内圧値を変更するという選択肢を持っていたピレリは、リヤタイヤの最低内圧の制限値を17.5psiから16psiに下げた。フロントタイヤは20psiのままで、変更はされなかった。
ピレリは、何周目にタイヤ交換を行うのが効果的なのかというピットストップ戦略を考える上で、タイヤのデグラデーションが重要な要素になると考えている。
テクニカル部門の代表を務めるマリオ・イゾラは、「デグラデーションは予想通りだ」と話した。
「昨年、我々はスーパーソフトタイヤを持ち込んだが、フリー走行ではデグラデーションが大きかった。しかしレースでは、ドライバーたちはデグラデーションをマネージメントできていた」
「ここでポイントとなるのは、ピットレーンでのスピードを落とすことだ。なぜなら、ここはストリートサーキットだから、タイヤを交換するのに時間がかかる。だからチームはピットストップの回数を減らそうとするんだ」
「今日のパフォーマンスを見れば、もしレースでスーパーソフトとウルトラソフトを使うなら、おそらく3ストップになる。だけど彼らは、デグラデーションを小さくし、ピットストップを2回に減らすために、レースペースをコントロールしようとするだろう」
「昨年も似たような状況だったが、大丈夫だった。スーパーソフトとソフトを持ち込み、ソフトの方がデグラデーションが小さかった。だけどフリー走行からレースにかけてデグラデーションを見てみると、デグラデーションは小さくなっていた。今週同じことが起こっても、驚くようなことではない」
イゾラは、ソフトタイヤがレースで使用されるだろうと話した。
「ピットストップの回数を減らしたければ、それも可能だ。完全にレースにならないわけではない。確かに、デグラデーションは小さくて済む。ソフトタイヤで長いスティントを走るために正しいパフォーマンスを発揮できるかどうか次第だが、それができれば、それなりの周回を走れる」
「3種類すべてのコンパウンドをレースでは使うことができる。使わない種類のタイヤもあるが、それはつまり、多くの可能性があるということだ」
「たとえば、ウルトラソフトとスーパーソフトの代わりに、ウルトラソフトとソフトを試しているチームを多く見てきた。すべての可能性がオープンだ」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | シンガポールGP |
ロケーション | シンガポール市街地コース |
執筆者 | Adam Cooper |