ピレリ、来季タイヤテスト用のマシンにダウンフォース増加を要求
今月初旬に行われた来季用タイヤテストを終え、ピレリはもっとダウンフォースを増やすようチームに求めた。









数週間前、フェラーリとレッドブルはピレリの来季用タイヤのテストを行った。この2チームに加えてメルセデスもマシンを提供したが、このテストに用いられるマシンは、来年のダウンフォースを想定して開発されたものだ。
シミュレーションのデータでは、『来年のマシンは今よりも5秒速くなる』という高いポテンシャルが示されているが、ピレリはテスト用のマシンにもっと高い性能が必要だと主張している。
ピレリのF1レーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは、「今のレベルの(テスト用マシンの)ダウンフォースは、我々が望んでいるものではない。あれでは足りない」と話した。
「将来に向けて、2017年のマシンのシミュレーションをするためにも、我々とチームは共に仕事をしてダウンフォースを増やす必要がある。ダウンフォースを増やすのはいい方向性だし、ミュールカー(テスト用のマシン)でそれを行いたい」
ピレリのタイヤテストに関する協定によると、F1チームは来年のレギュレーション変更に則ったマシンを使用してはならないが、ダウンフォースを増やしたマシンを使わなければ、タイヤのテストの意味をなさない。これによってチームは、マシンの末端やウイングを変えたり、フロアを高くして、来年のマシン開発につながらないようなテスト用のマシンを開発した。
ピレリは今後数カ月の間にさらにテストを予定しており、それにはメルセデスも参加予定である。
イゾラは、「アブダビGPの後で、最終版の来年用スリックタイヤを使いたい。もしテストができたなら、我々はその後ですぐにでもタイヤの製造を始めるよ」と話した。
「私たちはフェラーリ、レッドブル、メルセデスとテストを行ってきた。アブダビGPの後で、もしテストの詳細を確認できたら、すぐにタイヤを作る。ウインターテストと来年の開幕戦に間に合うようにタイヤを作らなければいけないからね」
「今の時点では日程は決まっていないけど、タイヤ製造の期限を確認しないといけない。改めてカレンダーを確認する必要がある」
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シリーズ | F1 |
執筆者 | Jonathan Noble |