フェラーリ、改変の一環で品質管理の専門家起用。トラブル調査は継続中
チームの改変が必要だと語るフェラーリは、品質管理部門の強化の一環で新しくスタッフを起用することを決めた。

フェラーリはチーム改変の一環で品質管理の強化を図っており、新たにマリア・メンドーサという女性スタッフを起用し、この業務を担当させることを決定した。
金属および化学薬品の専門家であるメンドーサは2012年からフィアットで働いており、最近ではフィアット・クライスラー・グループでサプライヤー・クオリティ・パワートレインEMEAのトップを務めていた。
フェラーリの会長であるセルジオ・マルキオンネは、チームに対し品質管理を向上させるよう強く命じている。チームのテクニカルディレクターであるマッティア・ビノットはかつてこの部門で仕事をしていた。
日本GPの週末、ビノットは今ではそこで変化が起きていると語った。
「すでに計画されていることだが、我々は品質管理の部門を改善することを検討しなければいけない」
「今後この部門は強化されていくだろうし、すでに何らかの方法でそうされている。それが我々の会長が意味していた変化ということだ」
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、シンガポールではクラッシュに巻き込まれ、その後のマレーシアと鈴鹿ではエンジントラブルに見舞われてしまった。その結果ドライバーズランキング首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)との差が59ポイントまで広がり、今年のタイトル獲得の望みは薄れてしまった。
マルキオンネ会長は今週の初めに、59ユーロ(約7847円)のスパークプラグのトラブルにより、ベッテルは日本GPでリタイアすることを余儀なくされたことを嘆いた。
イタリアの番組『Class CNBC』によるインタビューで、マルキオンネはこう話した。
「何百万ユーロもするマシンに影響を与えるなんてばかげている」
「それほど重要なことではなかったので、我々は長いこと品質管理を軽視していた。今となってはパフォーマンスに打撃を与えたシーンを少なくとも3度も見てしまったが、我々はこの問題を解決できるはずだ」
なおフェラーリは、現在もスパークプラグのトラブルの原因を調査中である。
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Franco Nugnes |