フェラーリ、"時間切れ"でスタート前にスパークプラグ交換できず
フェラーリのベッテルは、日本GPの決勝をスパークプラグのトラブルでリタイアしたが、レース前にプラグ交換する時間がなかったという。

フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、日本GPにスタートするためにガレージからマシンを出した際に、スパークプラグのトラブルに気付いた。しかしスタート前にスパークプラグを交換する時間がなかったという。ベッテルはこのトラブルの影響でレースを早々にリタイアしなければならず、チャンピオン争いに向け大きな打撃を与えた。
スタート前にピットレーンがオープンになった際、フェラーリはマシンに問題があることに気付いた。ベッテルがマシンをグリッドに停車させると、フェラーリのメカニックたちは問題の修復に取り掛かった。彼らはエンジンカバーを外し、問題があるエリアに取り組んだ。
このシーンは、マレーシアGPでキミ・ライコネンに起きたトラブルを思い起こさせた。この時ライコネンのマシンを襲ったのは、エンジンとコンプレッサーを繋ぐパイプに亀裂が入ったことであり、フェラーリはこれを修復することができなかった。
メカニックはベッテルのマシンのプラグを交換しようとしたが、この交換作業に必要なパーツを取り外すのに十分な時間がなかったという。そしてフォーメーションラップがスタートする前に再び問題が発生。チームはエンジンのセッティングを変更し、走行を続けようとした。
しかし、この措置には十分な効果がなく、ベッテルはスタート直後からパワーを失い、ズルズルと後退していった。そしてチームはリタイアする決断を下した。
フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、レース後に取材に応じるのを拒否したが、チームのリリースにはコメントを発表。チャンピオンシップへの挑戦過程でつまづいたにもかかわらず、チームは引き続き懸命に闘っていくと語った。
「以前にも申し上げた通り、我々はこのマシンとドライバー、そしてチームが”ペース”を持っていることを知っている」
「そのため、我々は残りのレースにも大きな努力と共に臨む、強い意志を持っている。最後のグランプリの、最終コーナーまでね」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第16戦日本GP |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
ドライバー | セバスチャン ベッテル |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Jonathan Noble |