フェラーリ、PUの耐久性目標達成か。新シリンダーヘッド開発中の噂も

フェラーリは、今季PUの耐久性の目標をクリアし、新しいコンセプトのシリンダーヘッド導入により予選パフォーマンスの向上を目指しているようだ。

 フェラーリは、今季のパワーユニット(PU)が耐久性に関する厳しい目標をベンチテスト上でクリアできたようだ。さらに予選パフォーマンス向上を目指し、シーズン中に新コンセプトのシリンダーヘッドを導入することを狙っているという。

 21戦が予定されている2018シーズンのF1だが、各ドライバーがペナルティーなしで使えるPUは3基までと厳しく制限されている。そのため各PUマニュファクチャラーはこの冬、PUが1基で7レース分にあたる距離を走行できるように取り組んでいる。

 フェラーリは、昨シーズン後半に予期せぬ信頼性の問題を抱え、セバスチャン・ベッテルがタイトルを逃すことになってしまった。しかしPUの耐久性向上が求められることから、コンセプトを改めるのではなく、昨年使用していたPUを進化させ、2018シーズンに臨むことを選択した。

 しかしその開発作業は、エンジンオイルの不正燃焼を防ぐための規制強化により困難を極めた。現在、使用可能なエンジンオイルの種類は厳格に規定されており、チームはFIAにエンジンオイルに含まれる化学成分の詳細な数値をレースごとに提出しなければならない。

 また、チームがグランプリ週末に使えるエンジンオイルがPU1基あたり1仕様のみに限られるため、信頼性とパフォーマンスの両立が難しくなっているのだ。

 フェラーリが信頼性の向上に焦点を当てているということは、シーズンのこの段階でPUについて何か根本的な変更を施すことがなくなったということを意味すると言っていいだろう。その代わり、昨年と比較し出力を落とすことなく、PUを長寿命化することが彼らの目標となっている。

 一方でフェラーリのエンジンチーフであるコラド・ロッティは、シーズン後半に向けて新しいコンセプトのシリンダーヘッド開発プログラムを指揮しているようだ。この新しいシリンダーヘッドは、エンジンサイクルにおける燃焼前の段階で効果を発揮し、メルセデスが予選で優位に立っている要因である”魔法のエンジンモード”に対抗するための武器になると考えられている。

 以前エンジンチーフを務めていたロレンツォ・サッシが主導していた、合金スチール製のエンジンピストンの開発は、期待された成果をあげられず夏頃に計画が放棄された。

 サッシはこの状況を受けてチームを離脱。ガーデニング休暇明けからメルセデスへと移籍している。つまり、フェラーリは近年のエンジン開発について、重要な内部情報を1番のライバルチームに渡してしまったことになるだろう。

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シリーズ F1
チーム フェラーリ
記事タイプ 速報ニュース