レースを支配したフェルスタッペン。”退屈”させないよう苦労したチーム

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レースを支配したフェルスタッペン。”退屈”させないよう苦労したチーム
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
2017/10/30 23:12

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、メキシコGPを独走したフェルスタッペンが”退屈”してしまうのを心配したという。

 メキシコGP決勝スタート直後の1コーナーで、ポールポジションのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にアウト側から襲いかかり、トップに立ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。その後は大きな脅威もなく、順調に後続とのギャップを広げていった。

 実際、フェルスタッペンにとって最大の懸念事項は、ライバルのペースではなく信頼性の問題だった。エルマノス・ロドリゲス・サーキットは標高約2300mという高地に位置しているため冷却に対する要求が厳しく、レッドブルのマシンにも搭載されているルノー製パワーユニットには、問題が続発していたのだ。

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンにパワーユニットの出力を下げ、ペースを落としてタイヤを労わるように命じると、彼は不満を述べ始めたと明かした。

「このレースでの最大の”チャレンジ”は、彼(フェルスタッペン)のスピードを上げるのではなく、下げることだった。こんなことは非常に珍しい」

「彼は時に少し退屈していた。我々は彼のスピードを抑えようと努力を続けていて、彼は”これ以上スピードを下げることはできない”と不満を述べていた」

「彼はホイール・トゥ・ホイールのレースが好きなんだ。彼が最初のコーナー2つで見せた動きで、予選のあとで彼が気分を切り替え、他の誰よりもこのレースに勝つことを望んでいたことが分かった」

 フェルスタッペンはレースのある時点で、かつてベッテルがレッドブルでF1を支配していた時代によくやっていたように、ファステストラップを記録することについてチームと無線で相談し始めたという。

 ホーナーはこの時の状況を振り返り、チームはフェルスタッペンにマシンをあまり激しくプッシュしてほしくないと思っていたが、それが彼にとって”追加のボーナス”になり、モチベーションを保つことができると考えたと主張した。

 フェルスタッペンは65周目に1分18秒892というファステストラップを記録した。なお、その3周後にベッテルが1分18秒785を叩き出し、それが最終的に今回のファステストラップとなっている。

 これについてホーナーは「問題を根絶するために、我々はファステストラップをちょっとしたボーナスシステムにした」と微笑んだ。

「私は、エンジニアにベッテルがファステストを更新したことをフェルスタッペンに伝えないよう指示した」

「しかし、トラックの周りに設置されているスクリーンでそれを見る危険があった。とにかく重要なことはマシンをゴールまで持ち帰ることであり、彼はそれを成し遂げたんだ」

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