フェルスタッペン「今年勝利するチャンスは過ぎ去ってしまった」と落胆
シンガポールが勝利を目指すことができる”今年最後のチャンス”だったと語るフェルスタッペン。しかし、起きたことに腹を立てないという。











レッドブルのマックス・フェルスタッペンとそのチームメイトであるダニエル・リカルドは、シンガポールGPの予選で強力なパフォーマンスを見せ、決勝でも勝利を目指して戦うことを期待していた。
しかしフェルスタッペンは、スタート直後にフェラーリのセバスチャン・ベッテルやキミ・ライコネンとクラッシュし、レース早々にリタイアすることとなった。リカルドもギヤボックスにトラブルの兆候があり、メルセデスのルイス・ハミルトンを追い切ることができなかった。
レッドブルは今年、リカルドがアゼルバイジャンGPで勝利を収めている。そしてこれに続く勝利を、シンガポールで挙げることを望んでいた。しかしこれは叶わず、フェルスタッペンは今後同じような好機が訪れることは考えられないと語った。
今年の残りのレースについて尋ねると、フェルスタッペンは「このコースほど強いわけじゃない」と語った。
アブダビが最も可能性の高いサーキットなのではないかと尋ねると、フェルスタッペンは次のように話した。
「いや、そこはストレートが多すぎるよ。シンガポールは、間違いなく良い結果を得るための最良のチャンスだった。しかし、そうなることはなかった」
「今年は1年を通じて、まったくうまくいっていない。だから、まだ何回かこういうことがあるかもしれない。でもその後、何年かうまくいく年もあるだろう」
起きたことに”怒る”ことはない
今年、フェルスタッペンが1周目にリタイアしたのは、シンガポールが初めてではない。スペインGPやオーストリアGPでも、レース開始早々に接触し、リタイアを余儀なくされている。
この結果に失望するフェルスタッペンだが、起きたことには怒っていないという。
「僕はそうやって育てられてきたんだ」
そうフェルスタッペンは語る。
「今日怒ることは許されないし、僕はこれまでもそうしたことはない。特に僕にはどうすることもできなかったことについて、怒ることは完全に不要なことだ」
「もしチャンピオンシップを争っていて、この前のレースを自分自身の手で投げ捨ててしまったら……それは全く別の状況だ。たぶん何かを投げつけたりして、怒りをぶちまけるだろう」
「しかし、僕は今そういう状況にいない。そして僕自身は何も悪いことをしていないんだ。今年はただ、日曜日によくないことが起きる年なんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |