フォースインディアの躍進は、ハースの将来の可能性を示唆している!?
ケビン・マグヌッセンは、ハースはF1での最初の2年間で、将来大きく前進できる可能性を示すことができたと信じている。

ハースはF1デビュー2年目のシーズンである2017年をコンストラクターズランキング8位で終えた。この順位は、初年度である2016年と同じポジションである。
一方でフォースインディアはランキング4位となり、こちらも2016年シーズンのポジションをキープすることに成功。今やトップ3チームに続くポジションを、不動のモノとした。
ハースのドライバーであるケビン・マグヌッセンは、チームのこれまでの活躍と、フォースインディアがF1にデビューした2008年(ランキング10位)を比較すれば、9年後の可能性を示唆することができると考えている。
「僕らは前進しているし、小さいチームでもうまくいくということを確信している。フォースインディアがそれを示している」
マグヌッセンはmotorsport.comに対してそう語った。
「フォースインディアがF1にデビューした最初の2年間を見れば、新しいチームとしては僕らはレースに参加できているし、より良い仕事をしていると思う。良い傾向だし、チームは正しい方向に進んでいると思う」
ハースはNASCARチームの共同オーナーであるジーン・ハースにより設立され、2016年にF1デビューした。その母体となるF1チームはなく、まさにゼロからのスタートだった。一方でフォースインディアは、インドの富豪であるビジェイ・マリヤがかつてジョーダンやミッドランド、スパイカーなどと呼ばれていたF1チームを買収することで誕生したチームである。つまりすでに十分な経験を持っていたわけだ。
しかしハースにはフォースインディアにはなかった強みもあった。彼らはフェラーリとパートナーシップを組み、技術的な恩恵を受けているのだ。
フォースインディアは2年目のシーズンである2009年のベルギーGPで、ポールポジションと2位表彰台を獲得した。KERSやスリックタイヤ等の導入により混乱が生じたシーズンではあったものの、その活躍は参戦2年目のチームとしては快挙と言えた(とはいえこの年は、参戦初年度のブラウンGPがダブルタイトルを獲得している)。
ハースの2年目は、ランキングこそフォースインディアの2年目の順位(9位)を上回る8位だったものの、最高位は6位(オーストリアGP/ロマン・グロージャン)止まりである。
マグヌッセンは2017年からハースに加入した。彼の”元”所属チームであるルノーは昨年躍進を遂げ、コンストラクターズランキング9位から6位に浮上することとなったが、ルノーと戦うのは2018年のハースにとって現実的な目標だと、マグヌッセンは考えている。
「確かにルノーはうまくいっている。でも、僕はここでとても良い感触を得ている。僕らはまだ改善できるし、2018年にルノーと戦うこともできるだろう。もし、すべてを正しく前に進めることができればね」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ケビン マグヌッセン |
チーム | ハースF1チーム |
執筆者 | Lawrence Barretto |