フォースインディア、”チームメイトバトル禁止”ルール解除へ!?
フォースインディアは、アメリカGPで強力なパフォーマンスを見せたことにより、現在の”チームオーダー”ポリシーを解除する予定だ。

フォースインディアは今季、所属するセルジオ・ペレスとエステバン・オコンによる同士討ちが相次いだ。その結果、チームはドライバーふたりが自由に”競争”することを禁止し、チームの指示に従わせることを徹底させた。
この結果、日本GPとアメリカGPでは、各ドライバーが並んで走っていた際にもバトルを許さず、ポジションをキープさせた。
そのアメリカGPではオコンが6位に入賞、ペレスも8位でフィニッシュした。この結果、コンストラクターズランキング5位のウイリアムズとの差は91となり、今季のランキング4位の座をほぼ確定。次のメキシコGPではこれを決定できる可能性もある。
チーム内バトルの禁止が解除されるのはいつになるのか、motorsport.comに尋ねられたチームCOOのオットマー・サフナウアーは「おそらく、次のレースの後になるだろう」と語った。
「我々は後もうひとつのレースを乗り切らなければならない。そして、うまくいけば4位を獲得することができるだろう。すべてはそれによる」
「それを終えてしまえば、残りの2レースには、我々はリラックスして臨むことができる。そして、少し違うことができるはずだ」
アメリカGPでは、ペレスがオコンを抜くことを許可するよう求める無線交信があった。ペレスはオコンよりも速いと感じていたと同時に、ルノーのカルロス・サインツJr.からのプレッシャーにさらされていたのだ。
「たとえもしチェコ(ペレスの愛称)に抜くことを許可していたとしても、チームはこれ以上のポイントを獲得できなかっただろう」
そうサフナウアーは語った。
「それは”我々”のポイントだ。正直に申し上げて、どちらがポイントを獲得しようが、それは気にしない。そしてそれを交換するようなことはしたくないんだ」
「我々はリスクを負わずにポイントを獲得したいと考えている。ランキング4位が確定すれば、我々はルールを変更するだろう」
もし違うことを行えば、ペレスがサインツJr.に抜かれることは避けられた可能性もあるのではないかと尋ねられたサフナウアーは、次のように語った。
「いや、それが起こってしまったのには、理由がたくさんある。あまり早い段階でタイヤを酷使してしまうと、(ポジションを)守る術はなくなってしまう」
「エステバンはタイヤをうまく労っていた。だから最終的にカルロスからポジションを守ることができたんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第18戦メキシコGP |
ロケーション | アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス |
ドライバー | エステバン オコン , セルジオ ペレス |
チーム | フォースインディア |
執筆者 | Lawrence Barretto |