フォースインディアVSCに翻弄。フェラーリは"偽ピット準備"で撹乱!?

フォースインディアのチーム副代表は、メキシコGPで表彰台を獲得できる可能性があったが、VSCにより阻まれたと考えている。

 フォースインディアのエステバン・オコンは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)やルイス・ハミルトン(メルセデス)らの後退もあり、1周目を3番手で終えた。チームメイトのセルジオ・ペレスも、5番手に浮上していた。

 しかしそのうちペレスは、次第にフェラーリのキミ・ライコネンからプレッシャーをかけられ、18周目に早めのピットストップを行わねばならなかった。オコンも、その2周後にピットインしている。

 しかし、この早めのピットインが仇となった。トロロッソのブレンドン・ハートレーが、パワーユニットのトラブルによりコース脇にマシンを止めた際、バーチャル・セーフティカー(VSC)が宣言された。ライコネンはこのタイミングでピットインし、順位を失うことなくコースに復帰したのだ。

 このVSCは、フェラーリに非常に有利に働いた。ライコネンがフォースインディアの2台を交わしただけでなく、一時最後尾付近まで後退していたベッテルにも、浮上するきっかけを与えたのだ。

 オコンは結局5位でフィニッシュ。ペレスはウイリアムズのランス・ストロールにも先行を許してしまい、7位でゴールした。

 早々にピットストップするという戦略が功を奏さなかったフォースインディア。しかし、チーム副代表のボブ・ファーンリーは、この戦略を擁護し、表彰台を狙うためには何か違うことをしなければならなかったと語る。

「我々は表彰台を目指していた。いつもならレース中に、フェラーリやレッドブル、そしてメルセデスに対して気を配ることなどない。なぜなら、我々が彼らを倒すことなどできないからだ」

 ファーンリーはそうmotorsport.comに対して語った。

「チャンスがあった。だから我々は賭けに打って出るべき時に打って出た。それはまた、悪い方に転がる可能性もあったが、価値ある判断だった。よく努力したが、結局のところフェラーリを抑え切るだけのペースは、我々にはなかったんだ」

「表彰台を得るため、我々は早めにピットインしてアンダーカットされるのを阻止しようとした。でも結局は、ライコネンの方が少し速かった。そしてVSCが全てを台無しにし、ベッテルの接近を許してしまった」

心理戦!? フェラーリのピットストップ”騙し討ち”

 フォースインディアが、オコンがライコネンにアンダーカットされるのを危惧したのには理由があった。フォースンディアのCOOであるオットマー・サフナウアーによれば、フェラーリがピット作業をしようとする素振りを見せたことに”騙され”、オコンを迎え入れることを決めたという。しかし結局は、フェラーリはライコネンをピットインさせなかった。

「ライコネンが我々のすぐ後ろまで迫ってきていた」

 そうサフナウアーは語る。

「彼のチームはタイヤを持ってピットレーンに出て、我々をアンダーカットしようと準備していた。しかし今思えば、彼はオコンとは反対のことをするつもりだったのだと思う」

 ただいずれにしても、VSCが宣言されたことで、フェラーリを抑える術は潰えたと、サフナウアーは考えている。そしてもしVSCがなければ、今回の彼らの戦略は、最善の選択であったと示唆する。

「速いクルマを持っていれば、アンダーカットでも、オーバーカットでも、どちらでも自由に選択することができる。もし我々がピットインしなければ、ライコネンはピットインし、そしてトラフィックの少ない空間にピットアウトして全力で走ったはずだ。その後、我々が1周遅れてピットインすれば、彼(ライコネン)は我々に十分近付き、そして抜いていったことだろう」

「結局彼は、VSCが出るまでコースにとどまった。そして、12秒を稼いだ。なぜなら彼がVSC中にピットインしコースに戻った時には、10秒先に行っていたのだから」

「だからいずれにしても、絶望的だった。VSCが我々の運命を完全に縛ったんだ」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 第18戦メキシコGP
サーキット アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
ドライバー エステバン オコン , セルジオ ペレス
チーム フォースインディア
記事タイプ 速報ニュース