ブラジルGP予選:ハミルトン”不在”を補う完璧な仕事。ボッタスPP

F1ブラジルGPの予選が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスが今季3回目のポールポジションを獲得した。

 F1第19戦ブラジルGPの予選が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。前戦メキシコGPで2017年のワールドチャンピオン獲得を決めたルイス・ハミルトンは、Q1最初のアタックでまさかのクラッシュ。ノータイムに終わっている。

Q1:セッション序盤、ハミルトン衝撃のクラッシュ

 低い雲が垂れ込めるホセ・カルロス・パーチェ・サーキット。しかし雨は落ちておらず、ドライコンディションで予選がスタートした。

 しかしこの予選は、衝撃の幕開けとなる。

 グリーンシグナルと同時にコースインしていったのはメルセデスの2台だった。そしてアタックラップに入ったハミルトンは、ターン7でマシンの挙動を崩し、スピン。そのままタイヤバリアにクラッシュしてしまった。

 このクラッシュの影響で、セッションは赤旗中断。ハミルトンは痛恨のノータイムで、予選を終えることとなってしまった。

 マシンを降りたハミルトンは、左リヤのサスペンションを観察。どうやら何かトラブルが起きたことを疑っているようだった。

 8分間の中断を挟み、セッションが再開。この中断はウイリアムズのランス・ストロールにとっては救いの手となり、FP3でトラブルが発生したギヤボックスとエンジンの交換が完了。コースインすることができた。

 各車がスーパーソフトタイヤを履いてコースインする中、フェラーリの2台はソフトタイヤを選択した。

 全車が最初のアタックを終えた段階で、トップに立ったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。メルセデスのバルテリ・ボッタスが2番手に続いた。ソフトタイヤを履いたフェラーリのキミ・ライコネンは3番手タイム。フリー走行から好調を維持しているマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソも、4番手に飛び込んでみせた。

 セバスチャン・ベッテルは1周をタイヤのウォームアップに使い、2度目の計測ラップでアタック。このタイムは1分9秒796であり、ソフトタイヤながら全体のトップに浮上した。

 ただ、ボッタスも2度目のアタックでベッテルのタイムを更新。さらにライコネンもこれを上回り、1分9秒405で首位に立った。

 各車が1回目のアタックを終え、ピットに戻った。この段階で首位から10番手のフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)までの差は0.899秒と大接戦。11番手以降のマシンが再びコースインしていく。

 各車がタイムを更新していく中、トロロッソのピエール・ガスリーはタイムを更新できず、17番手となりQ1敗退。その他、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)、ストロール、マーカス・エリクソン(ザウバー)、そしてセッション序盤にクラッシュがあったハミルトンが、Q1脱落となった。

 なおマッサはセッション終盤にコースイン。4番手タイムを記録する殊勲のラップを披露し、詰めかけた観衆を沸かせた。

Q2:争い激化……ボッタスvsフェラーリ勢

 予選Q2開始と共に、コースには若干の降雨。しかしそれほど強い雨ではなく、各車ドライタイヤでコースインしていく。

 最初のアタックしたのはボッタス。いきなり1分8秒901という驚異的なタイムを計測する。ベッテルとライコネンも好アタックを決めるが、2番手、3番手止まり。アロンソも1分9秒台に入れ、6番手である。

 マッサは、再び驚異のアタックを見せる。マッサは1分9秒612を記録し、5番手タイム。レッドブルのダニエル・リカルドをも上回ってみせた。ただリカルドは10グリッド降格のペナルティを受けることが決まっているため、それを見越してソフトタイヤを選択してのアタックだった。リカルドはその後タイムを更新し、マッサを上回っている。

 この直後、フェルスタッペンがピットレーン入り口にストップしてしまう。フェルスタッペンがピットインしようとした際、信号は赤。そのため急ブレーキをかけた刹那、エンジンストールしてしまったようだ。

 トップ6が0.7秒以内に入る大接戦。しかし7番手から14番手の差も、わずか0.4秒という状況だ。

 残り時間2分となろうかという頃から、各車がコースイン。マッサだけがピットにとどまった。

 まず魅せたのがアロンソ。アロンソは1分9秒593を記録し、マッサを上回り6番手に飛び込む。

 首位争いも白熱。まずボッタスが自身のタイムを更新して1分8秒638を記録するが、そうはさせじとベッテルは1分8秒494まで上げてみせた。

 結局このベッテルがQ2首位。以下ボッタス、フェルスタッペン、ライコネンと続いた。アロンソが6番手、マッサ7番手となる。

 このQ2で脱落となったのは、エステバン・オコン(フォースインディア)、ロマン・グロージャン(ハース)、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)の5人である。

Q3:ハミルトン”不在”の穴を埋める。ボッタス歓喜の走り

 ポールポジション獲得者が決するQ3。まずここでの最初にアタックに行ったのは、またもボッタス。このボッタスはQ2のベッテルのタイムを凌ぎ、1分18秒442。しかしその直後にアタックしたベッテルは、1分8秒360でボッタスのタイムを更新し、またも首位に立つ。ライコネンは上位2台に及ばず、レッドブル勢2台もこれには敵わなかった。

 中断争いを行うチームの中で、1回目のアタックで6番手に立ったのはセルジオ・ペレス(フォースインディア)。アロンソは8番手で最初のアタックを終えた。なお、マッサはウォームアップラン中だったルノーのカルロス・サインツJr.引っかかり、さらにはターン7でバランスを崩したため、タイム計測せずにピットに戻った。

 やはり残り2分というところで、各車が2度目のアタックに入る。

 ベッテルは自身のタイムを更新することができず、ライコネンはタイムを更新するも、3番手止まりだった。

 完璧なアタックを見せたのは、ボッタスだ。ボッタスはベッテルを0.038秒上回る1分8秒322を記録し、首位に浮上。見事にポールポジションを獲得してみせた。ボッタスにとってはオーストリアGP以来、10戦ぶりのポールポジションである。

 ボッタスは無線で歓喜の雄叫びをあげ、パルクフェルメにマシンを止めた。そしてそのボッタスの元には、クラッシュの影響で最下位に終わったハミルトンが歩み寄り、その走りを讃えた。

 上位3チームの次、”セカンドベスト”の座を射止めたのはペレス。アロンソは7番手となった。アロンソはリカルドのグリッド降格により、6番手からレースをスタートすることになる。最後の母国GPに挑むマッサは、10番手で予選を終えている。

 F1ブラジルGP決勝レースは、11月12日(日)25時にスタートする。

【リザルト】第19戦ブラジルGP:予選

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 第19戦ブラジルGP
サブイベント Saturday qualifying
サーキット Autódromo José Carlos Pace
記事タイプ 予選レポート