ブラジルGP決勝:スタート奪首でベッテル5勝目。ハミルトン猛追4位

ブラジルGPの決勝レースが行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝を果たした。

  現地時間11月12日・日曜日、F1ブラジルGPの決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝を果たした。

 会場であるインテルラゴス・サーキットは快晴。気温29度、路面温度58度というコンディションの中、ドライバーたちはフォーメーションラップを行なった。今回最後の母国戦となるウイリアムズのフェリペ・マッサはチームに対しこれまでの感謝の意を述べた。

 オープニングラップは波乱の幕開けとなった。

 グリーンシグナルがブラックアウトした後、まず前に出たのはポールシッターのバルテリ・ボッタス(メルセデス)だが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがボッタスと軽く接触しながらもターン1のイン側を取り、首位を奪った。

 次のターン2では混乱が起きる。ストフェル・バンドーン(マクラーレン)がハースのケビン・マグヌッセンに幅寄せされてしまい、アウト側にいたレッドブルのダニエル・リカルドの方へ追いやられた。これにより3台は多重クラッシュ。リカルドのみレースに復帰することができたが、バンドーンとマグヌッセンはマシンにダメージを負ってしまいリタイアとなった。

 さらにインシデントは続く。ターン6でイン側についたハースのロマン・グロージャンが縁石を踏んだことでコントロールを失い、アウト側にいたエステバン・オコン(フォースインディア)を巻き込んでクラッシュ。グロージャンはレースに復帰し、オコンはリタイアとなった。審議の結果、グロージャンに10秒のタイムペナルティが科されることとなった。

 早速3台がリタイアとなったインテルラゴス・サーキットにはマシンのパーツが至るところに散らばった。マシンの回収とコース清掃のためにセーフティカーが出動し、しばらく隊列を先導。レースは7周目より再開された。

 ベッテルが上手く加速し、ポジションを死守。6番手につけていたウイリアムズのフェリペ・マッサがフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)をオーバーテイクし、5番手に浮上した。

 唯一ピットレーンからのスタートだったメルセデスのルイス・ハミルトンはオープニングラップの混乱によって14番手まで順位を上げ、再スタート後に数珠繋ぎとなったマシンたちを次々と抜いていき、9周目には入賞圏内の10番手まで順位を上げた。再スタートの段階で16番手だったリカルドも順調に順位を上げていき、15周目の段階で10番手に入った。

 レーススタートから21周目にハミルトンがマッサをオーバーテイク。1分13秒前半をコンスタントに記録するハミルトンはさらに4番手を行くフェルスタッペンとの差を削っていく。

 27周目の終わりにピットインしたのは2番手のボッタス。ソフトタイヤに履き替えてピットを出た。マッサもボッタスと同じ周にピットインを行う。

 ベッテルもアンダーカットを阻止するため翌周にピットインを行い、ソフトタイヤに履き替える。そしてベッテルはボッタスのすぐ前でコースに復帰することができた。続く周にはキミ・ライコネン(フェラーリ)もピットインを行なう。これでハミルトンが首位に立つことになった。ソフトタイヤを装着して周回を続けるハミルトンは、新品のソフトタイヤを履くベッテルと遜色のないタイムを記録し続ける。

 トップのハミルトンが42周目に入ったところで1周遅れとなっていたトロロッソのブレンドン・ハートレーが緊急ピットイン。そのままリタイアとなった。パワーユニット供給元のルノーと関係が悪化しているトロロッソだけに、そのリタイア原因が気になるところだ(本稿執筆段階ではまだ未発表)。

 42周目の終わりにようやくハミルトンがピットイン、リカルドもそれに続いた。2台ともにスーパーソフトに履き替え、ハミルトンが5番手、リカルドが7番手でレースに復帰した。

 新しいタイヤでペースを上げるリカルドは、50周目にマッサを攻略して6番手へ。ハミルトンもトップのベッテルとの間にある18秒差を削るべく猛進する。

 59周目、タイヤの感触が良くないと訴えるフェルスタッペンをハミルトンがターン4でオーバーテイク。ハミルトンは4番手に浮上した。

 フェルスタッペンは作戦を変更し、再びピットインしてスーパーソフトタイヤに交換。後続との差は大きく開いていたため、ポジションを失うことはなかった。タイヤ交換後のフェルスタッペンはハイペースで飛ばし、1分11秒044というファステストラップを記録した。このラップタイムは、レース中のラップレコード新記録となるものだ。

 トップのベッテルと2番手ボッタスは、約3秒差で推移していた。しかし残り10周を切った頃から二人の差が徐々に縮まっていく。さらにハミルトンが3番手のライコネンに急接近し、残り6周の段階で1秒差以内に。タイヤのマネジメントに苦しむフェラーリにメルセデスが襲いかかるといった状況となった。

 しかし結局ベッテルがトップチェッカーを受けて優勝。2位はボッタス、ライコネンはハミルトン追撃を凌ぎきり、わずか0.8秒差ながら3位表彰台を獲得した。4位はハミルトン、5位にはファステストラップを記録したフェルスタッペンが入り、リカルドは5位で続いた。

 最後の母国戦となったマッサは、最後アロンソに猛攻撃を仕掛けられるもなんとかポジションを守りきり、6位入賞を果たした。歓喜の雄叫びを上げたマッサは、突然の息子フェリピーニョからのチーム無線に感激し、涙声になりながら応えた。昨年は大雨の中での"最後の母国戦"となったマッサ。今季は澄み渡る快晴の下でチェッカーを受けた。表彰式の後には、マッサは息子と表彰台に登壇。母国の先輩であるルーベンス・バリチェロからのインタビューを受け、さらに集まった大観衆の声援に応えた。

 いよいよ次戦は今季最終戦、アブダビGP。開催は11月23〜26日だ。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 第19戦ブラジルGP
サーキット インテルラゴス
記事タイプ 速報ニュース