ブラジルGP、サーキット周辺での"銃撃事件"を受け警備体制を強化
ブラジルGPの主催者は、金曜日の夜に起こった事件を受け、インテルラゴスサーキットの周辺に"重警備体制"を敷くことを報告した。

ブラジルGPの主催者は、金曜日の夜にメルセデスF1チームが強盗に襲われた事件を受け、インテルラゴスサーキットの周辺に"厳重な警備体制"が敷かれることを報告した。
金曜日の夜、メルセデスのチームスタッフ用のミニバスがインテルラゴスサーキットを離れた際、拳銃を持った強盗に襲われ貴重品を奪われたという事件が起きた。幸いにも怪我人はいなかったと報告されている。
さらにウイリアムズのメンバーとFIAの関係者も強盗に襲われたこともあり、ブラジルGP予選日にはこのことが大きな話題に上がった。メルセデスのルイス・ハミルトンもF1で働くスタッフの安全を確保するための対策が必要であると主張している。
この状況に対処するためにFIAは、インテルラゴスサーキットの周辺に特別警備を敷くことを決定した。
FIAは次のように声明を行なった。
「サンパウロ警察はこれまでの残念な事件に対策を講じることを、関係者全員に通知した」
「警察はイベントが終了するまで警備を行うことを義務付けられている」
F1スタッフは、犯罪者の標的にならないようにするためにサーキットを離れる際にはパスを外したりチームウェアから着替えることを勧められた。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは今回の件に対し、次のように語った。
「レーストラックからホテルまで安全に移動するために、武装車や防弾車を用意する必要はないはずだ」
「しかし今はこのような状況に置かれている。これまでの我々の考えは少し甘かったのかもしれない。ブラジルは良い国だが、我々のスタッフが味わったのはとてつもない恐怖だったろう」
「チームが出発したのは10時ごろだった。ミニバスが停車したタイミングを見計らい、犯人たちは銃口を剥けてきた。その事件以来、我々はセキュリティの強化を行なっている」
「サーキットを出た時、まるで内戦が起こったかのようだった。たくさんの地元警察がサーキット周辺を見回っていた」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第19戦ブラジルGP |
ロケーション | ホセ・カルロス・パーチェ・サーキット |
執筆者 | Jonathan Noble |