

セバスチャン・ベッテルは、スペインGPで勝利の絶好の機会を逃してしまったものの、チャンピオン獲得の可能性を信じている。









フェラーリの社長であるセルジオ・マルキオンネは、スペインGPで今季初勝利を挙げることを望んでいた。チームもこの期待を背に、バルセロナの週末に臨んだ。
メルセデスが2台揃ってリタイアしたため、その絶好のチャンスが訪れたが、結果はマックス・フェルスタッペンが優勝。勝利はレッドブルにもたらされた。
ベッテルは、グランプリ終了後のバルセロナで行われている合同テストの際、フェラーリがタイトルの可能性を失ったと考える理由はないと主張した。メルセデスを負かすことができるかと聞かれたベッテルは「うん。僕たちは勝てると思うよ」と答える。
「チャンスはあるよ。僕らは今、ベストなポジションにはいない。まだ、モナコには行きたくないね。勝利に最も近いのは、まだメルセデスだ」
「しかし僕らは今、一生懸命仕事をしているし、優勝のチャンスがあれば、それを狙いに行く。チャンピオンの可能性への第一歩は、モナコでのレースだ。モナコの後、カナダがある。僕らは先を見すぎることなく、一歩ずつしっかり前進していきたい。しかし、全体的にはチャンスがあると確信している」
完璧なタイミングでのテスト
ベッテルは、フェラーリのポテンシャルは、これまで見てきたものより大きくなっていると考えている。特に重要なことは、土曜日の予選における、タイヤのパフォーマンスについての開発を進めることだ。
だからこそ、今週テストができるということ、そしてセットアップを用いた実験ができるということは、チームにとっては完璧なタイミングである。
「同じサーキットでグランプリ直後にテストができるなんて、非常にユニークな機会だと思う。多かれ少なかれ、同じコンディションでね」と彼は説明する。
「僕らは苦戦したのは、別に大きな秘密でもなんでもない。僕らは今日、幾つかのモノを試した。僕らは良いモノを持っていなければならない。でも、僕らが今日ここでやったことがすべてではない」
ベッテルは、フェラーリの予選パフォーマンスへの懸念が払拭されれば、レッドブルの成長に脅かされることはないだろうと考えている。
「土曜日が良くなれば、それは大きな脅威にはならないだろう」とベッテル。
「改善を続けてきた。それが僕らがやってきたことだ。しかし、土曜日(のパフォーマンス)が、僕らが考えたり、期待したものではないことは明らかだ」
「予選の結果がもう少し良ければ、もっと違うレースができたはずだ。僕らは結果を知っていて、どこを作業すればいいのかも知っている。幾つかはここでトライする。そのうち幾つかは、数週間もしくは数カ月かけてやることになるだろう」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | バルセロナ5月合同テスト |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | セバスチャン ベッテル 発売中 |
チーム | フェラーリ 発売中 |
執筆者 | Jonathan Noble |