ベッテル、初日トップタイムに一安心「全てが予定通りに進んでいる」
日本GPのフリー走行1回目でトップタイムをマークしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、順調な滑り出しに満足しているようだ。

シンガポールGP、マレーシアGPとここまで勝てるはずだったレースを2戦連続で落としている形のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。タイトル争いのためには、日本GPで何としても優勝をしなければならないと意気込んで鈴鹿に乗り込んできた。
ドライコンディションで行われたフリー走行1回目(FP1)、フェラーリ勢はまずソフトタイヤで走り始め、プログラムを消化していった。
ベッテルがスーパーソフトタイヤを装着し、アタックしようとしたタイミングで赤旗が出てしまったものの、セッション再開後に改めてアタック。2006年にミハエル・シューマッハーが記録したラップレコード(1分28秒954)にあと0.212秒に迫るラップを叩き出し、ベッテルがセッションのトップとなった。
ベッテルの後ろにはハミルトンがつけたが、レッドブル勢も僅差で肉薄しており、フェラーリとメルセデス、レッドブルの三つ巴の様相である。
タイトル争いでハミルトンを34ポイント差で追う立場のベッテルにとっては、レッドブルが好調を維持し、自分とメルセデス勢の間を割ってくれるのが理想的な状況だ。
「もはや一騎打ちじゃなくて、3チームでの争いだね。僕たちにとっては面白い」と彼は語った。
ベッテルは、前戦マレーシアGPのフリー走行で絶好調だったが、エンジントラブルでまさかの予選ノータイム。決勝では4位まで追い上げたものの、チェッカー後にまさかのクラッシュに見舞われた。ギヤボックスの損傷が心配されたものの、ファクトリーでのチェックでは問題はなかった。
金曜日に使用するギヤボックスはペナルティの対象ではないため、彼がマレーシア時のギヤボックスを使用している可能性は低いが、FP1でトップタイムと順調な滑り出しとなったことでひとまず安心したようだ。
ベッテルは「まともな午前中だった」とコメントした。
「僕たちは多くのことをやろうとしていた。マシンは最初からうまく機能していたんだ。全てが予定通りに進んでいる」
Additional reporting by Jonathan Noble and Lawrence Barretto
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