ベッテルPP獲得を喜ぶ「昨日は消火器、今日は僕が爆発だ!」
通算50回目のポールポジションを獲得したベッテルは、最後のアタックでマシンのコントロールを失いかけていたと明かした。






フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、予選Q3の最後のアタックでマシンのコントロールを失いそうになっていたと話した。
Q3でレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムを出した際、ベッテルは最後のアタックで何か特別なものを引き出す必要があった。
しかしベッテルはセクター1で全体の最速タイムをマークした後、セクター2のターン6で2速ギヤの調子が悪く、それをリカバーするために1速へ落とすことを強いられたという。
幸運なことに、ベッテルは少しタイムロスをするだけにとどまり、走行を継続。そしてフェルスタッペンに対してわずか0.086秒差でポールポジションを獲得した。
フェルスタッペンに勝った気分について聞かれたベッテルは、こう話した。
「彼はQ2でとても速かったけど、どこでそれを引き出しているのかわからなかった。僕たちは全ての力を出し切らなければならなかった」
「ここではそれが難しかった。ここの標高はアスファルトなどにも影響を与えるし、そのせいで滑りやすくなる。それでも彼は他のドライバーよりも0.4秒以上も速かった。僕はどうやってそれをやればいいのかと考えたよ」
「セクター1でクリーンなところを走ることができれば大丈夫そうだと考えていた。でもターン6であることに気がついた。マシンのコントロールを失いそうになって、1速にしなければいけなかった。でもタイムロスをせずになんとかそれをこなすことができた」
「そのあとは最後までプッシュできた。アタックを終えたあと、(トップに)近づけただろうと思っていたけど、他の人たちがどうなのかわからなかった。ポールポジションだと聞いたときは、マシンの中で、僕はまるで爆発したみたいだったよ。昨日は消火器が爆発したけどね……でも今日は本当の爆発だ!」
通算50回目のポールポジションを獲得したベッテルだが、タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトンが5位以内に入賞した場合、今年のタイトル獲得のチャンスを失うことになる。
ベッテルはレースへのアプローチや、レースで優勝してもタイトルを失った場合にどう感じるかについて、以下のように話した。
「それについて議論する必要はない。僕たちは自分のレースをするし、他の人たちが何をしているのかについて話しても無駄だ。僕たちはこのポジションにいるのだから、自分のレースペースを最大限に活用する必要がある」
【関連ニュース】
- メキシコ予選:ベッテル逆転王者に望みを繋ぐPP。ハミルトン3位
- アロンソ「コース上で最高のマシン」と絶賛。シャシー改善がカギ
- アタックを妨害されたボッタス「計測のチャンスは1回しかなかった」
- ベッテルに起きたトラブルは”消火器の破裂”と判明。原因はボルトの緩み
- フェラーリ「大掛かりな変革は不要。細かい部分を調整できれば十分」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第18戦メキシコGP |
ロケーション | アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス |
ドライバー | セバスチャン ベッテル |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Jonathan Noble |