初日のペースに苦しんだ跳ね馬。ライコネン「あまり成果がなかった」
フェラーリのキミ・ライコネンは、シンガポールGP初日のペースアップに苦しみ、あまり成果がなかったと振り返った。







シンガポールGPは、ハイダウンフォースが要求されるストリートサーキット。モナコGPやハンガリーGPで示してきたように、今季これまでの傾向としてフェラーリは今週末も強さを発揮すると予想されていた。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、メルセデスの苦戦を予想し、フェラーリとレッドブルのパフォーマンスを警戒していた。
実際、レッドブルは下馬評通りの速さを見せ、ダニエル・リカルドがコースレコードを更新。フリー走行2回目(FP2)をマックス・フェルスタッペンとの1-2で終えた。
しかし一方で、フェラーリは後方に沈んだ。FP2では、キミ・ライコネンがリカルドから1.983秒遅れの9番手。セバスチャン・ベッテルは予選シミュレーションをした際に他車に引っかかってしまったとはいえ、11番手止まりだった。
「全体的に難しい1日だったし、あまり多くの成果が得られなかった」とライコネンは語った。
「予想していたような位置でスタートできてはいないが、僕たちは前進するために作業を行う。改善できると確信している。こういう状況が初めてというわけではないし、まだ金曜日だ」
ベッテルはFP1、FP2ともに良いマシンバランスを見つけるのに苦労した。FP2最初の予選シミュレーションで他車に引っかかってしまった後、タイヤを休ませ2度目のアタックに向かった際にはターン10出口でマシンを滑らせ、ウォールに軽く接触してしまった。
「理想的ではなかった」とベッテルは振り返った。
「走行を続けることができて、とてもラッキーだった。僕たちにとって、トリッキーなセッションになった。バランスはあまり良くなかったが、なんとかできるとは思う」
「バランスが少し欠けていて、まだ満足できていないんだ。だから少し自信を持てていない」
ベッテルは、チームがマシンにいくつか変更を施したものの、それがうまくいかなかったと認めた。一方で、土曜日の予選に向けてチームが状況を変えられるよう願っている。
「僕たちはいくつかのことを試した」
「それが正しいことだったのか、確信は持てない。今は、明日僕たちに何ができるか見てみよう。今回が、僕たちが苦戦した初めての金曜日ではない。明日はトップに近づけると確信している」
「今日は僕たち2台とも満足できなかったことは明らかだし、改善する必要がある。だけど、解決策を見つけるためには十分な時間があると確信している」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | シンガポールGP |
ロケーション | シンガポール市街地コース |
ドライバー | キミ ライコネン |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Lawrence Barretto |