ホンダ、マクラーレンとの共闘完了「来季はルノーに負けられない」

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マクラーレン・ホンダの”第2期”が全て終了。その最終戦となるアブダビGPは、アロンソの活躍により9位入賞、2ポイントを獲得した。

 3年間に及んだマクラーレンをホンダのコラボレーションが、アブダビGPを持って幕を下ろした。通算獲得ポイント133、最高位は5位(3回)、コンストラクターズランキングは2015年9位、2016年には6位に上がったものの、2017年は再び9位に下がってしまった。

 その最終戦、フェルナンド・アロンソは引退レースのフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)との激戦を制し、9位に入賞した。

「ウイリアムズを抑え切れたというのは、良い形でした」

 ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介はそうレース後に語った。

「アロンソのピットストップは基本的には予定通りですが、もちろんマッサに対するアンダーカットを狙っていました。そのすぐ後にマッサがピットに入り、直後の攻防になりました。でもマッサはピットから出たばかりでタイヤの温度も上がっていないはずで、チャンスはあそこしかなかったと思います。そのチャンスを確実にモノにするところはすごいですね。さすがアロンソです」

 アロンソのリザルトは9位だったとはいえ、レース中の最速ラップ記録は4位。このパフォーマンスについては満足していると長谷川は語る。

「レースの途中でトップタイムを狙ったのですが、さすがに1分40秒台は出ませんでした。実際のタイムは54周目に出した1分41秒669。それでも(バルテリ)ボッタス、(セバスチャン)ベッテル、(ルイス)ハミルトンに次いでの4番手タイムでした。あれだけのタイムが出せて良かったなと思います」

 一方、アロンソのチームメイトであるストフェル・バンドーンは終始ペースが上がらず、12位フィニッシュがやっとだった。

「バンドーンはリヤのグリップが無いというか、クルマの挙動が不安定だと言っていました。まだ原因は分かりません。何かが壊れたのかどうか……明らかにクルマがおかしかったと言っていました」

 マクラーレンとの最終レースを、長谷川は次のように評価した。

「今週末は実力をフルに発揮して狙い得るポイントを獲れたということで、80点くらいでしょうか。でも、元々それが我々が狙っていたポジションではないので、60点くらいですね」

「今日のレースがマクラーレンとの最後のレースでしたが、少なくとも実力を発揮した形で終えることができたのでホッとしました。2台完走できましたし、ウイリアムズの前で終えられたというのは本当に良かったです。今シーズンのベストレースのひとつだと言うことができます」

 マクラーレンとのプロジェクトを終了させたホンダは来季、新たにトロロッソと組むことになる。

「最低でも問題なくイベントを走り切れるようにして、そこからパフォーマンスを上げていくつもりです。なので今日のレースをベースにしたいと思います」

 そう長谷川は語る。

「今週末はルノーが予選から速く、(ニコ)ヒュルケンベルグはピットストップで失敗したにもかかわらずリカバリーしていました。トラブルがなければ彼らも速くなっていくなぁと感じました。来年は中団での争いは間違いなくできるようにしなければいけないと思っていますから、彼らに負けるわけにはいきません」

「でも、(来年の)選手権の話をするにはまだ時期尚早。まずは中団でしっかりと戦えるようにして、そこから上を目指さなければいけないと思います」

 そして最後に長谷川は、これまで共に働いてきたマクラーレンについて、次のように評した。

「ロン・デニスがいたらもっと大変だったと思います。彼はオーナーとしてもモノを言うので、言葉のひとつひとつに重みがあります。今のマクラーレンの経営陣が悪いわけではありませんが、彼らはマクラーレンという会社の意見を代弁しているわけです。ですから我々と意見が対立したら、彼らはそれを持ち帰るということになります。デニスはそうではなく、即決してくれました」

「個人的にはデニスを尊敬しています。背負ってるモノは、デニスは大きかったですね。例えばエクソン・モービルからBP(カストロール)にオイルを変えた時も、彼から電話が来て『変えるぞ』と伝えられました。『こんなタイミングで変えられても、対応できません』とは言えませんよね。そういう会話をする価値のある人でした」

「今はマクラーレンという会社が合議制で決めるわけですから、デニス時代とは違います。もちろん、ザク・ブラウンやエリック・ブーリエを批判しているわけではありません。彼らは経営者としてよくやってくれました。でも、ロン・デニスは違いましたね」

 3年間マクラーレンと共に戦ったものの、思うような結果を残せなかったホンダ。来季から始まるトロロッソとのコラボレーションは、どんな成果を生み出すのか? 2018年シーズンは来年の3月に幕を開ける。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 第20戦アブダビGP
サーキット ヤス・マリーナ・サーキット
ドライバー フェルナンド アロンソ , ストフェル バンドーン
チーム マクラーレン
記事タイプ 速報ニュース