ホンダ「今季最終仕様が来季PUのベース」。STRとの協業もスタート

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来季からパートナーをトロロッソに変更し、次なる一歩を踏み出すホンダ。トロロッソとの協業もすでに始まっているという。

 シンガポール-マレーシアの東南アジア2レースで連続入賞を果たしたマクラーレン・ホンダ。次はいよいよ、ホンダのお膝元である鈴鹿サーキットで開催される日本GPへと向かう。

 しかし、マクラーレン・ホンダとして日本GPを戦うのは今年が最後。マクラーレンとホンダは袂を分かち、来季からはマクラーレンはルノーと、ホンダはトロロッソと組み、新たな歩みを始めることとなる。

 ホンダの長谷川祐介F1プロジェクト総責任者は、今季残りのレースで、アップデート版のパワーユニットを投入することを示唆している。しかし来季に向けての開発状況も気になるところだ。これについて長谷川は、次のように語った。

「今年の最終版のパワーユニットをベースに、この冬の間に開発したモノを入れます。今年のパワーユニットの、延長線上にあるモノですね」

 マクラーレンに投入する”最後”のパワーユニット開発と並行し、別の開発が進んでいるということはないのだろうか?

「それはないです。もちろん、いろんなアイテムを開発していますので、今のバージョンに入っていないモノについても開発を進めています。でも、基本的には今のエンジンに入れるというのが前提です。いずれにしても、今年の最終スペックのエンジンが、来年用エンジンの出発点になっていくということです」

 来季のパワーユニットの各コンポーネントの使用制限は、今年以上に厳しい3基になる予定だ。今年すでに多くのドライバーが使用制限の4基をオーバーしており、ペナルティを科せられている。3基に制限することは現実的なのだろうか?

「もちろん可能だと思います。これには、ふたつの考え方があります。FIAが考えているのは、エンジンにかかる負荷を下げて延命しなさいということです。そう考えれば、もちろん3基で年間を賄うことは可能です」

「しかし、メーカー側はそうはしません。素材、オイル、マテリアルなどを投入して同じパフォーマンスを発揮しながら耐久性を伸ばすということを目指します。ですから、全くコストダウンには繋がらないんですよ。でも、FIAの言うように負荷を落として5000〜6000km走れるか……そういう確認ももちろんやっています」

「どういう素材を入れようとしているのか、細かくは説明できませんけど、表面処理とか、コーティングとか、そういうのが多いですね」

 現在のF1界最強パワーユニットは、言わずもがなメルセデスである。もちろん、ホンダもこれを上回るパフォーマンスを目指すわけだが、長谷川は次のように語った。

「必ず開発はやります。攻めの開発で性能を上げ、メルセデスに追いつけ追い越せということを目指します。ただ、今季の最終スペックのパワーユニットをベースにするということは、何かが間違ったとしても、少なくともその力は出せるということ。今年はその下からのスタートだったので、状況は全然違います」

 基本コンセプトは、現在のモノを踏襲するという長谷川。その真意については次のように説明した。

「コンセプトを変えないというのは、全体のパッケージを変えないということ。それでも、燃焼室の中のピストンの形状だとか、バルブのタイミングとか、ポートのちょっとした形状、インジェクターの噴射……そういうのは、いくらでも変えることができます。ただ、MGU-Hはなかなか難しいです。それを変えようとしたら、それこそコンセプトの変更が必要になってしまいます」

 メルセデスは先日、テストベンチで熱効率50%を達成したと発表した。これについて長谷川は次のように語った。

「メルセデスがそう言っているからには、当然そこを目指さなきゃいけないと思っています。でも、その数字(熱効率50%)というのは、驚くべきですね」
(編集部注:この50%という数字は現在の内燃機関ではどうやっても不可能な数字。メルセデスがそう言う真意はどこにあるのだろうか?)

 2015年のF1復帰以降、パフォーマンスの向上に苦労してきたホンダ。しかし最近では、外部の”知見”を取り入れ、それがパフォーマンスの向上に繋がってきていると言われる。これについて長谷川に尋ねると、否定しなかった。

「イルモアとやっているか? それは申し上げられません。でもイルモアに限らず、色々なところと(仕事を)やっていますので、他から色んな知見を得ているというのは全く否定しません」

 前述の通り、来季からのホンダのパートナーはトロロッソとなる。この業務は進捗しているのかと尋ねると、長谷川は「もちろんです」と語った。

「僕だけじゃなく、それは担当者がバンバンやっていますよ。もちろん、必要な領域で。ただ、このタイミングなので、ハードウエアに大きな変更はできないというのは言ってあります。でも、エキゾーストパイプやエアインテークの形状は、合わせていかないといけないですね」

 来季誕生するトロロッソ・ホンダ。このマシンがいかなる活躍をするのか、大きな注目が集まるところだ。そして、そのベースとなる今季の最終スペックのPU登場が、今や遅しと待ち望まれる。

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この記事について
シリーズ F1
チーム マクラーレン
記事タイプ 速報ニュース
タグ honda, ホンダ, 長谷川