”F1はホンダのDNA”「撤退は考えなかった。来季の目標はトップ3」
ホンダはマクラーレンとの関係が解消しても、F1から撤退することは考えていなかったと語り、来季の目標を”トップ3”と語った。











シンガポールGPの金曜日、ホンダは今季限りでマクラーレンとの関係を解消し、来季からはトロロッソにパワーユニットを供給することを発表した。
ホンダのブランド・コミュニケーション本部の森山克英本部長は、社内上層部で数カ月間にわたって厳しく反省がなされてきたものの、F1に残ることが常に最優先だったと語った。
「ホンダにとってF1は、創業者である本田宗一郎の夢と共に始まりました。そして50年以上に及ぶF1での歴史があります」
そう森山本部長は語った。
「F1は我々にとって、重要な文化であり、DNAなのです」
「厳しい状況に陥ってしまったことは事実であり、誰も今の結果には満足していません。特に社内の上層部は満足していませんでした」
「多くの議論がありました。しかし、F1を終了させることは、我々の選択肢にはありませんでした」
「この厳しいチャレンジを乗り越え、最前線での戦いに戻ること、ホンダのスピリットを取り戻すことが我々の目標です。また来年の目標は、グリッドのトップ3をかけて戦うことです」
マクラーレンとホンダは1988年から1992年にもパートナーシップを組み、4年連続でダブルタイトルを獲得するなどF1を席巻した。しかし、2015年から始まったマクラーレン・ホンダの”第2期”では、表彰台を獲得することもできなかった。
ホンダはもっとリスクを負わなければならなかったのではないかと尋ねられた森山本部長は、メルセデス、フェラーリ、ルノーがハイブリッド式のF1パワーユニットを確立していた中に参加したのが、主な問題だったと語った。
「十分なリスクを負わなかったのが問題だったとは思いません」
「F1に復帰した際、我々には大きなギャップがありました。振り返ってみれば、そのギャップが最大の問題だったと思います」
「そのギャップを埋めるべく、ホンダはできる限りの努力をしてきました」
「我々は追いつくことができたと思っていますし、ギャップを縮めることができたと信じています。しかし、まだまだやらなければならないことがあることも理解しています」
ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、マクラーレンが今シーズン当初から、契約を終了させようとしていたことを認めた。そして「(マクラーレンと)別れなければならないことは残念であり、失望である」と語った。しかし山本部長は、トロロッソとのコラボレーションが成功することを確信していると語る。
「来シーズンが始まるまでには、時間はあまりありません。しかし私は、ホンダとトロロッソは良いシーズンを過ごすことができ、良好な関係を築くことができると感じています」
「トロロッソのスピリットは、ホンダのスピリットと同じです。来年は円滑に物事を進めることができると思います」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Matt Beer |