マクラーレン舞台裏にアマゾン密着。ブーリエ、アロンソ離脱の恐怖語る

マクラーレンに密着したAmazonのドキュメンタリーで、ブーリエはアロンソがチームを去ってしまうのではないかと恐怖していたと語った。

 2月9日、”チーム創設以来最も苦しいシーズン”を送ったマクラーレンの舞台裏を1年間にわたって追いかけ続けたドキュメンタリー『Grand Prix Driver』がアマゾン・プライムビデオで独占配信される。ただ、残念ながら現時点では日本版での配信は未定とのことだ。

 ドキュメンタリーは4部構成で、ナレーションはハリウッド俳優のマイケル・ダグラスが担当。2010年に公開されたアイルトン・セナの映画(邦題:アイルトン・セナ ~音速の彼方へ~)に携わったマニッシュ・パンデイがプロデュースしている。

 このシリーズでは、かつてないレベルでマクラーレンのレース活動に密着。ウォーキングにあるマクラーレンのファクトリーでの撮影も許可されており、マシンの設計が遅れていたことやホンダのパワーユニットを搭載するのがチームの2017年マシン”MCL32”にとってどれほど大変なことだったか、トラブルが相次いだバルセロナでのオフシーズンテストの舞台裏も映し出されている。

 バルセロナテストの際、わずか1周走行したフェルナンド・アロンソがホンダのパワーユニットに不満を述べる場面で、彼は「走行するのは危険すぎる」とコメントしている。

「ドライバビリティが悪く、リヤのバランスも酷かった。これではテストできない」

 テストの後、レーシングディレクターのエリック・ブーリエとCOOのジョナサン・ニールはファクトリーでのミーティングで現状について赤裸々に懸念を明かし、チームがどれほど前進できるかを議論した。

 ブーリエがアロンソと夕食に行く予定があることについて語る際には、困難を抱えたホンダに愛想を尽かし、アロンソがチームを去ってしまうのではないかと彼は恐怖していたようだ。

「彼はこう言うだろう。”僕が何て言うか分かっているよね? さよならだ”ってね」

 そうブーリエは話した。

「彼は残留しないだろう。私は彼がチームに残らないことを100%確信している……」

 後からこの件を振り返ったブーリエは、カメラに向けて次のように付け加えている。

「このテストの後、フェルナンドはかなり怒っていた。僕はもう1年苦しみながら戦うつもりはないから、レースに対する自分の立場を考え直すかもしれないと言っていたんだ」

「現時点でチームが崩壊することは心配していないが、(アロンソが離脱した場合)”ドミノ効果”が起きることは分かっていた」

「つまり(アロンソが抜けることでチームが弱くなり)、弱くなったチームに新しく来た人はやりたいようにやるんだ。このビジネスではドミノ効果はそんな風に作用する。”F1チーム”を作り上げるのには数年かかるが、そのチームを殺すのには6カ月で十分だ」

 パンデイはたとえ苦しい状況にあったとしても、マクラーレンのようなチームに密着できるのは特別なことだったと語った。

「マクラーレンの歴史上、2017年が最も難しいシーズンだったことは明らかだし、彼らが私たちに対してドアを閉じるのは簡単なことだったはずだ」

「実際はそうするのではなく、我々プライムのメンバーが現代F1の驚異的な複雑さを理解し、すべての競技者が陥っている状況を認識することができると、マクラーレンは信頼してくれた。そうした状況で再び立ち上がり、戦い、勝利を収めることができるのは偉大なチャンピオンだけだ。そして、マクラーレンとホンダは素晴らしいチャンピオンなんだ」

【動画】『GRAND PRIX Driver』 の公式トレーラー

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー フェルナンド アロンソ
チーム マクラーレン
記事タイプ 速報ニュース