マクラーレン、フェラーリの批判を一蹴「F1の商業的な本質を知るべき」
マクラーレンは、フェラーリから受けた批判を気にせず、F1の商業的な本質に気がつくべきだと語った。








マクラーレンCEOであるザク・ブラウンは、シャークフィンの継続使用に反対したチームの姿勢を擁護し、リヤウイングの重要性について語った。
F1では、各チームがマシンのカーナンバーなどを大きく表示する手助けをするため、2018年もシャークフィンを使用する方向で議論を進めてきた。
しかし今月上旬から、マクラーレンは現行サイズのエンジンカバーを使用する案に反対する立場を表明。彼らはこのサイズのフィンを使用することで、スポンサーにとっても価値のあるスペースであるリヤウイングの視界を妨げてしまうことになると主張し、代わりにより小さなフィンを使用する案を提示していた。
だがマクラーレンのこのような行動についてフェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは疑問を抱いており、シャークフィンを排除することによってスポンサーのためのスペースが犠牲となることにブラウンが不満を述べるのは、見せかけの態度ではないのかと考えている。
アリバベーネは、以下のように話した。
「何がそんなに面白いのかと言えば、ザクがシャークフィンはリヤウイングを邪魔すると言っていたことだ。その間にも彼はもっと商業用のスペースが欲しいと話していた」
「彼はなんとかしてフィンを排除して、商業スペースにはいかなるものも置きたくないようだ。とすると彼は、マシンのトップにカーナンバーのためのスペースを見つける必要がある。私としては間違っていると思うが」
一方ブラウンは、他のチームもF1の商業的な本質に気がつくべきでありと考えており、マクラーレンのスポンサーにとってシャークフィンをなくすことが不可欠であると話した。
ブラウンはアリバベーネの意見について、「フィンはリヤウイングを遮断してしまう。なぜなら(フィンの)背が高すぎるからだ」とmotorsport.comに語った。
「我々が提案していたのは、フィンを低くし、リヤウイングの最も低い部分の面をブロックしないようにすることだった」
「テレビを見れば、レーシングカーにおいて2番目に露出されているのがリヤウイングであるというのがわかる。今やどのアングルから見ようと、シャークフィンの高さが高さのせいで、クリアな視界を得ることができなくなる。だから我々はそれを低くすることを望んでいたのだ」
「カーナンバーを表示することはできる。しかしリヤウイングはシャークフィンよりも価値のあるものなので、リヤウイングの可能性を最大にするべきだ」
「我々もストラテジーグループの会議に出席し、自分たちの決断についてより商業的に考えることを始める必要がある」
「彼らは90%テクニカル面の立場に立っていて、我々が何かをしていること、例えばシャークフィンが商業的にどのような影響があるのかということを考えていないと言うことができる」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | フェラーリ , マクラーレン |
執筆者 | Jonathan Noble |