マクラーレン、最新アップグレードは「期待以上の効果だった」と評価
マクラーレンはメキシコGPで驚くべきパフォーマンスを発揮。最新のアップグレードパッケージは、期待以上の結果をもたらしたと考えている。

マクラーレンはアメリカGPで、フェルナンド・アロンソのマシンに新しいフロントウイングを投入した。このコンセプトは、2018年用の開発パーツを先行投入したものだという。
アロンソはそのアメリカGPで「素晴らしい」ステップアップを果たしたと歓迎。そして先週末のメキシコGPの予選では、アロンソがQ1で5番手となるタイムを記録し、そのポテンシャルがいかんなく発揮された。
レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、そのペースに少し驚いたことを認めるとともに、予想していたよりもスピードアップしていることを認めた。
「期待していたよりも、少しうまく行っている」
ブーリエはメキシコGPでの速さについてそう語った。
「驚くべきことだった。我々はこれほど競争力をつけられたとは期待していなかった。しかし、先週我々がフェルナンドのマシンに投入した新しいパッケージは、期待以上のモノをもたらしているように見える。それは良いニュースだ。ブラジルでは、ストフェル(バンドーン)にもそれを投入できることを願っている」
「それはとても良い参考になる。なぜなら、来年のマシンの一部だからだ。そして、我々がどこにいるのか、そして我々に何ができるのかを知ることができた」
今のF1で”ベスト”なマシン?
アロンソはメキシコGPの予選での走りを受け、マクラーレンMCL32は今のF1で最高のシャシーだと評した。
ブーリエはアロンソのように、”最高のシャシーだ”と評することは避けた。そしてマクラーレンとレッドブルのマシンは特性が異なるため、比較するのは難しいと語った。
アロンソの発言について尋ねられたブーリエは、「こういう意見を聞くのは嬉しい。チームにとって、最高の褒め言葉だからだ」と語った。
「フェルナンドのような手腕を持ったドライバーがシャシーについて称賛する時、私はチームを誇りに思うことができるし、我々が達成したことを誇りに思う」
「しかし、すべてのレースでとなると、それは少し違う。例えば我々のクルマとレッドブルのクルマの間には、特性の違いがある。我々はレッドブルのマシンに対する弱点を知っている。そして彼らも同じようにそれを理解していると思う」
「それは、我々にはまだやらなければならないことがあるということを示している。でも、それは良いことでもある。3年前、我々はマシンのコンセプトをリセットした。それでトップチームに追いつくことができるということは、かなりの成果だと言えるだろう」
【関連ニュース】
- ホンダ、メキシコで"予期せぬ"好成績は「テストベンチの功績」と説明
- マクラーレン、来季マシンMCL33はパパイヤ色? カラーリング想像3D
- デイトナで学べることは限定的!? 来季参戦アロンソに、フィジケラが提言
- インディ王者ニューガーデンがF1入りするなら、失敗は許されない!?
- アロンソ「今季”楽勝”のハミルトンを、来年マクラーレン・ルノーで苦しめる」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Jonathan Noble |