マクラーレン、来季からルノーと初の提携「新しい歴史が始まる……」
マクラーレンとルノーがリリースを発表し、来季からマクラーレン・ルノーとして、F1を戦っていくことを明らかにした。

マクラーレンとルノーがほぼ同時にリリースを発表し、来季から3年間にわたるパワーユニット供給契約を締結したことを明らかにした。
マクラーレンはルノーとのパートナーシップ締結の理由について、「ワークスチームだけではなく、カスタマーチームに対しても、タイトルを争うことができる能力のあるエンジンを供給する能力を示した」からだとしている。
なお、これにより来季のルノーは、ルノーのワークスチーム、レッドブル、そしてマクラーレンの3チームに、パワーユニットを供給することとなる。
マクラーレン・グループのエクゼクティブ・チェアマンであるシェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファは、次のようにコメントを寄せている。
「ルノーはマクラーレンと同じように、F1のDNAが深く刻み込まれているメーカーである。彼らは1977年にターボチャージャーのコンセプトをF1に持ち込み、そしてそのターボの有無にかかわらず、グランプリを勝ち獲ってきた。F1に新技術を持ち込むパイオニアであり、開発者でもあった」
「ルノーのパワーユニットを搭載したマクラーレンは、F1では新しく、エキサイティングなコンセプトだ。そして最も重要なことは、このパートナーシップにより、他のルノー製パワーユニットを使うチームと、同等のチャンスを得ることができるということにある」
「マクラーレンは、2018年に競争力を持つためのモチベーションと欲求、そしてリソースを持っている。ルノーのパワーは、我々にグリッドポジションを上げるための重要なステップを踏み出す力を与えてくれるはずだ」
「今日の発表により、マクラーレンの新しい歴史が始まることになる。我々は待ちきれないよ」
マクラーレン・テクノロジー・グループのエクゼクティブ・ディレクターであるザク・ブラウンも、次の様にコメントした。
「今日の発表により、2018年のシャシーと技術プログラムを進めるための安定性を与えてくれる」
「マクラーレンは常に、テクニカルサプライヤーと永く続くパートナーシップを作り上げるために、努力してきた。共に働き、このパワーユニットが定期的にレースで勝てるように発展させることで、我々はルノー・スポールに価値をもたらすことができると確信している」
ルノー・スポールの代表であるジェローム・ストールも、コメントを寄せた。
「これはルノー・スポール・レーシングの戦略的な決定だ。ルノーがマクラーレンとタッグを組むのは初めてのことであり、このように豊富な経験を持つパートナーと合意に達することができたことを、誇りに思う。そしてこの提携は、技術面やスポーツの面だけではなく、マーケティングやコミュニケーションの側面でもメリットがある。マクラーレンが我々に厳しく要求を出し、そしてその競争が全ての利益になるということを、我々は理解している」
ルノー・スポールのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールも、次のように語った。
「ルノー・スポールとマクラーレンの新しいパートナーシップを結ぶことができ、喜ばしく思っている。そして、このふたつの歴史的なブランドの新しい関係により、F1に参加することを非常に興奮している」
「今回の契約は中期的な戦略であり、そして2020年にチームとして勝利を目指すことを目標としている。ルノーのブランドが来年マクラーレンのマシンの上に躍り、新しいパートナーとレースを戦うことを、楽しみにしている。マクラーレンはふたりの素晴らしいドライバーを抱えるチームであり、我々のエンジン開発をサポートするだけでなく、我々のシャシーを造る上での参考としても機能するだろう。これは、栄光の時に戻ることを熱望しているチャンピオン獲得チームとの、エキサイティングな、新しい始まりである」
なお、来季からF1シーンに登場する新生”マクラーレン・ルノー”のドライバーは、ストフェル・バンドーンはすでに残留を決めているものの、そのチームメイトであるフェルナンド・アロンソは「数週間以内に決定を下す」と語るにとどめている。
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シリーズ | F1 |