
マクラーレンは、ルノーとの来季パワーユニット供給契約が数日中に締結されることを、今も期待している。












マクラーレンとホンダの関係は、シーズンが進むにつれて緊迫の度を増している。そしてマクラーレンが来季別のメーカーのパワーユニットを確保しようとしていることは、もはや秘密でもない。
マクラーレンは、トロロッソに来季ホンダ製のパワーユニットを採用するよう説得し、そこで浮いたルノーのパワーユニットを手にしようとしている。そのためトロロッソは、イタリアGPの週末中に決断が下されることを望んでいた。
マクラーレン、ホンダ、ルノー、トロロッソ、そしてレッドブルの間で様々な話し合いがモンツァで行われたにもかかわらず、まだ解決には至っていない。しかし、FIAやF1の首脳陣がこの問題に関与を始めており、最終的な取引は、48時間以内にもまとまる可能性が高まっているとも言われる。
マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、問題解決は簡単ではないことを認めた。しかし、ホンダがF1に残ることができる選択肢を、整理することができることを望んでいるという。
「非常に複雑だ。なぜならマクラーレンだけではなく、F1全体にとってベストな方法を探しているからだ」
そうブーリエは語った。
「何が起ころうとも、パドック内のすべての関係者との、素晴らしい共同作業だ。我々の全員が、状況を最大限活用しようとしている。しかし、私はそれ以上のコメントはしない」
マクラーレンのエクゼクティブディレクターであるザク・ブラウンは、ホンダとトロロッソの状況が確定した後でも、ルノーとの契約が締結されるかどうか、その保証は何もないと語る。
「いくつかのシナリオがある」
そうブラウンは語った。
「2者に何かが起きるということは、誰もが耳にするのを待っているシナリオだ。しかし、シナリオはそれだけじゃない」
供給の可否についての話はもちろんだが、それ以外にも早期に契約を解除する際の違約金の問題も存在すると考えられる。さらにその他にも、ルノーはトロロッソとの契約を早々に解除する見返りに、カルロス・サインツJr.の契約譲渡を要求しているという話もある。
まだ何も解決していないものの、ブラウンは全員が求めるような結果が得られることを期待していると語っていた。
「誰もが最後に笑えるのが、理想的なシナリオだ。私はそれは可能だと思っている」
そうブラウンは語った。
「トロロッソが、それを作らなければいけない……」
「彼らは、この件に関与するひとつになることだろう。締切日(イタリアGPの日曜日)が報じられたが、私はそれについては知らない。彼らはそれについて、私に何も言わなかった。しかしもう次の週だから、すべてはそれ(トロロッソの決断)にかかっている」
またブーリエは、マクラーレンの来季のパワーユニット決定が遅れていることも認めた。
「来季のマシンをデザインするのに時間的な問題があるから、そろそろ我々が何をし、どこに行くのかを知る必要がある」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | マクラーレン 発売中 |
執筆者 | Jonathan Noble |