マクラーレンの2018年F1テスト2日目は、ルノーエンジンのエキゾーストのクリップが外れ、わずか37周の走行に終わった。
テスト初日にホイールが外れるというトラブルに見舞われたマクラーレン。しかしその流れは2日目も変わらなかった。
この日のマクラーレンは、ストフェル・バンドーンがドライブを担当。彼はハイパーソフトタイヤを履き、午前中は一時トップタイムを記録するなど、順調な走り出しを見せた。
その時記録したタイムは、この日全体の3番手タイムとなったものの、バンドーンのマシンにはエキゾーストパイプが外れるというトラブルが発生。その修復のためピットに戻らねばならず、その後コースに復帰することはできなかった。
「残念なことに、ランチタイムの直後にエキゾーストのクリップに小さな問題があった。それによって排気が漏れ、多くの配線を吹き飛ばしてしまった」
そうバンドーンは語った。
「この配線のうちのひとつはブレーキワイヤーだった。だからチームは念のためチェックを行った。しかしこの作業は、予想以上に時間がかかった」
前述の通り、バンドーンはこの日、ピレリが今年用意したタイヤの中で最も柔らかいハイパーソフトタイヤを選択した。その理由について彼は、非常に寒くなったこの日のコンディションの中で、最も暖めやすかったからだと説明した。そして今季マシンMCL33の第一印象について、非常に良い感触を得ていると語った。
「タイヤを作動させるのは難しかった。しかし最も柔らかいタイヤを履いたことで、それを若干楽にしてくれた」
バンドーンはそう語った。
「コースに出て、そしてすぐピットに戻ってくる度に、タイヤは温度を失うことになってしまった。このタイヤは、そういうコンディションのために作られていないんだ」
「サーキットはとても寒かったし、路面も少し濡れていた。だから、みんな走り出すまでに時間がかかった。僕らはそのタイミングで、レーキ角についての作業を行い、いくらかデータも収集することができた」
「その後、コースはマシなコンディションになったから、しっかりと走ることで今年のマシンについてもう少し理解を深めようとした」
「第一印象はとてもポジティブだった。とても快適に感じたし、驚くべきことはなかった。良い学習になったよ」
マクラーレンは今季から、ルノー製のパワーユニットを使用する。この印象について尋ねられたバンドーンは、次のように語った。
「これまでのところはとてもポジティブだ。すべての感触は素晴らしいし、ドライバビリティも非常に良いと感じている。僕らが行うすべての変更に対して、期待どおりに動いている。これまでのところ、それ以上に言えることはないよ」
Additional reporting by Lawrence Barretto