マクラーレン、WECでのアロンソの役割は”最小限に留めている”と主張

マクラーレンCEOは、トヨタでのアロンソの役割はあらゆる面で最小限に抑えられていると明らかにした。

 マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、TOYOTA GAZOO RacingからWEC(世界耐久選手権)とル・マン24時間レースに出場するフェルナンド・アロンソのチーム内での仕事が最小限に抑えられていると話した。

 アロンソは自身が目標とする”トリプルクラウン”(世界三大レースの制覇)を達成するため、今シーズンはF1と並行して、トヨタからWECとル・マン24時間レースに出場することが決定した。

 ウォーキングにあるマクラーレンのファクトリーに集まったメディアに対しブラウンは、アロンソはトヨタに貸し出された状態であること、そして何よりも重要なのは彼が”マクラーレンのF1ドライバー”であることを主張した。

「事実上、フェルナンドの(トヨタでの)ドライブは制限される」とブラウンは説明した。

「商業面やスポンサー契約など、そういった類のものも多いに制限されている」

「彼とトヨタの関係性については、彼は我々の方から一時的に貸し出されている状態だ。トヨタと取り決めを結び、彼はレースに出場できるようになったが、商業的な契約を理由に世界中を移動することは許されていない」

「彼の移動を最小限にとどめることから、スポンサーとの対立の可能性まで、全てのことが含まれている。トヨタにはそういったことがあまり多くないので、マクラーレンとの間に葛藤を抱えて多数の話し合いを行うこともない」

「しかし、もし彼らがマクラーレンと対立するスポンサーを見つけたら、我々はそのスポンサーのロゴの入った服を着させてフェルナンドを外に出すことはできない」

「また何よりも重要なことは、彼がマクラーレンのF1ドライバーであるということだ。フェルナンドのことを考えるのならば、彼がF1ドライバーであることをまず最初に考えるべきだ」

アロンソが”燃え尽きる”ことはない

 本来アロンソは、今年はWECの4レースに出場することになっていた。しかし先日、F1アメリカGPと同じ週末に開催予定だったWEC富士の日程が1週間前倒しになり、アロンソは5つのレースに出場できることになった。

 トヨタでのアロンソのプログラムは何かが縮小されるのかと尋ねると、「全くそんなことはない」とブラウンは答えた。

「その週末にWECに出場しないというのなら、彼が何をするというのだ? F1マシンのテストはできないし、ここではシミュレーターにも乗ることができない。彼にはそれしかできないのだ」

「我々はF1で必要なものは全て持ち合わせている。その週末に彼がゴーカートに乗ったりゴルフをしたり、彼がやりたいことをするくらいならば、そうではなくてWECに出場するだろう。彼は空いている時間もレーシングカーに乗りたいと望んでいる」

 一方アロンソの友人であり、F1を引退後にポルシェからWECに出場した経験を持つマーク・ウェーバーは、アロンソがトヨタとの仕事で”ろうそくを燃やし尽くして”しまったら、F1の結果に影響を及ぼすのではないかと気遣う面を見せていた。

 これに対してブラウンは、彼がふたつの契約を全うすることで燃え尽きてしまうことはないと考えている。

「彼は自分に何が備わっているかを分かっている。信じられないほどに準備ができているのだ。デイトナ24時間レースに出場し、その後トヨタのシミュレーターでテストを行った。マシンに乗っている時間はこんなにも長いのだ」

「彼は多くの人々が疲れ切ってしまうようなこともこなせる特別なアスリートなのだと、私は考えている。もし、最高のレベルでそれを行うことができないと考えたのならば、彼がそれを続けるようには思えない」

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1 , WEC
ドライバー フェルナンド アロンソ
チーム マクラーレン , Toyota Gazoo Racing
記事タイプ 速報ニュース