マグヌッセン、フェルスタッペンへの”ペナルティなし”裁定に憤慨
ハースのケビン・マグヌッセンは、イタリアGP決勝でフェルスタッペンにペナルティが出なかったことに「苛立たしい」と感じている。






ハースのケビン・マグヌッセンは、F1におけるペナルティの”不公平さ”は、イタリアGP決勝でマックス・フェルスタッペンに接触されたことよりも苛立たしいことだと感じている。
イタリアGPの決勝レース3周目、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ウイリアムズのフェリペ・マッサと接触してしまった。この事故によりフェルスタッペンの右フロントタイヤはパンクし、緊急ピットインを余儀なくされた。このため、彼は一時最後尾までそのポジションを落とした。
その後のフェルスタッペンはハイペースで挽回し、レース終盤にハースのケビン・マグヌッセンを抜いたことで10位でフィニッシュ。なんとか入賞までたどり着くことができた。
しかしこのマグヌッセンを抜いた時の動きは、議論の的となっている。フェルスタッペンとマグヌッセンは、サイド・バイ・サイドの状態でふたつ目のシケイン”ロッジア”に到達。しかしその飛び込みでフェルスタッペンがマグヌッセンをアウト側に追いやり、マグヌッセンはコースオフ……シケインをショートカットせざるを得なかったのだ。
この時のフェルスタッペンの動きについて、マグヌッセンは”危険だった”とは言わないものの、フェルスタッペンは少なくともペナルティを受けるべきだったと信じている。
「僕はイライラしている。ただ、彼にペナルティが出なかったことがね」
そうマグヌッセンは語った。
「そのアクシデントは、僕をコース外に追い出した。レースだからそういうことも起きる。でも、少なくともペナルティは、誰にとっても同じ基準でなければならないと思う。それが僕の視点だ」
「それはブレーキング中のことだった。彼は僕に十分なスペースを残さなかった。だから僕は芝生に乗ってしまい、コーナーを曲がれなかったんだ。そこにランオフエリアがあってよかったよ。もしそうじゃなければ、僕のレースは終わっていただろう。きっとグラベルに捕まっているか、ウォールにぶつかっていただろう」
「そのコーナーで、僕には彼を抜き返すチャンスはなかった。だから、彼には僕にスペースを残す理由はなかったのかもしれない。でもおそらくは、彼は正しい判断をしなかったというだけのことだろう。とにかく僕の意見では、ペナルティは誰に対しても平等でなければならない」
「11位という結果は、僕が望みうる最高の結果だったかもしれない。でも、僕はまだ苛立たしく感じている。レースを通じてポイント圏内を走ってきて、最後までやり遂げた時には特にね。でも、僕らは十分には速くなかった」
一方、この事件について尋ねられたフェルスタッペンは、一笑に付した。
「正直に言って、それはインシデントだとは思わないよ。本当にあまり気にしていなかった」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |
ドライバー | ケビン マグヌッセン , マックス フェルスタッペン |
チーム | ハースF1チーム |
執筆者 | Charles Bradley |