マレーシアGP予選:ハミルトンPP獲得。ベッテル悪夢のトラブル発生
F1第15戦マレーシアGPの予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

F1第15戦マレーシアGPの予選が、セパン・インターナショナル・サーキットで行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが、フェラーリのキミ・ライコネンを退けポールポジションを獲得した。
現地は気温31度、路面温度は47度というコンディションで、F1開催が今年でひとまず最後となるマレーシアGPの予選がスタートした。
フリー走行3回目終盤にトラブルが出たため、パワーユニット交換を決断したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も、セッション開始前になんとか作業が終了し予選に臨んだ。
Q1:ベッテルにトラブル発生でノータイム。ガスリー8番手通過
メルセデス、フェラーリはQ1でソフトタイヤを投入し、スーパーソフトタイヤの温存に動いた。キミ・ライコネン(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を0.103秒上回り、トップとなった。しかし、ベッテルはタイムを残せずピットへ。パワーユニット交換の影響か、無線でターボパワーが効いていないと訴えており、絶体絶命のピンチに陥ることになった。
2度目のアタックで0.7秒以上タイムを更新し、ハミルトンがトップに浮上。同じくソフトタイヤを装着したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手となった。
セッションが残り3分を切り、Q2進出を目指し8番手のストフェル・バンドーン(マクラーレン)以下がアタックへ。ベッテルは結局マシンをガレージから出すことができず、最後尾グリッドが決定した。
今回がデビュー戦のピエール・ガスリー(トロロッソ)が最後のアタックでQ1敗退圏内からジャンプアップ。チームメイトのカルロス・サインツJr.を上回り、8番手となった。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは15番手でからくもQ2に進出している。
Q2へ駒を進めることができなかったのは、16番手ロマン・グロージャン(ハース)以下、ケビン・マグヌッセン(ハース)、パスカル・ウェーレインとマーカス・エリクソンのザウバー勢、ノータイムのベッテルだった。
Q2:ウイリアムズとトロロッソがQ2で姿を消す
セッションがスタートすると、メルセデスの2台がスーパーソフトタイヤを装着しコースイン。ハミルトンが1分31秒009でトップに立った。ただそれをライコネンが上回り、1分30秒926をマーク。フェルスタッペンがその1000分の5秒差で2番手につけた。
1度目のアタックタイムが出揃った段階で、7番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)から12番手のセルジオ・ペレス(フォースインディア)まで0.140秒しか差がなく、Q3進出争いは大接戦だ。
ライコネンとフェルスタッペン以外の13台がコースイン。最後のアタックでマクラーレンの2台がポジションアップに成功しバンドーン9番手、アロンソ10番手でQ3へ駒を進めた。
フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)は、アロンソと0.024秒差の11番手で惜しくもQ2敗退。以下、ジョリオン・パーマー(ルノー)、ランス・ストロール(ウイリアムズ)、サインツJr.、ガスリーのグリッドが決定した。
Q3:ハミルトンが圧巻ラップでポール。ライコネンわずかに届かず
10台がポールポジションを争う予選Q3がスタート。路面温度は44度まで下がっている。
ヒュルケンベルグ以外の9台がコースインしアタックへ。ここで好タイムを記録したのがハミルトンで、1分30秒076をマーク。ライコネンはこれに0.232秒及ばず2番手となった。ボッタスにはミスがあり5番手。レッドブル勢はダニエル・リカルドが3番手、フェルスタッペンは4番手だった。
最後のアタック、ボッタスが自己ベストを更新するも5番手のまま。ハミルトンも自己ベストを更新できなかった。一方、ライコネンはセクター2で全体ベストを記録。ハミルトンのタイムに肉薄するが、わずか0.045秒届かず。ハミルトンの通算70回目、マレーシアではミハエル・シューマッハーに並ぶ5度目のポールポジション。タイトル争いのライバルであるベッテルが最後尾からスタートする中で、絶好のグリッドを獲得した。
2列目にはレッドブルのフェルスタッペン、リカルドが並び、ボッタスは5番手となった。
中団争いの中、6番グリッドを獲得したのはエステバン・オコン(フォースインディア)で、バンドーンが7番手に続いた。8番手ヒュルケンベルグ、9番手ペレス、10番手アロンソというトップ10となった。
最後尾グリッドに沈んだベッテルだが、決勝日は天候が荒れるという予報もあり、チャンピオン争いに留まるためにも、ポジション挽回を狙っていくことになる。
マレーシアGP最後の決勝は、明日の日本時間16時からスタートする。
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | マレーシアGP |
ロケーション | セパン・インターナショナル・サーキット |