マレーシアGP:フェルスタッペン今季初優勝。ライコネン出走できず

マレーシアGP決勝がセパン・インターナショナル・サーキットで開催され、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季初優勝を飾った。

 F1第15戦マレーシアGPの決勝は、マックス・フェルスタッペンが完璧なレース展開で今季初勝利をあげた。

 決勝レース前には、スコールに見舞われたサーキットだが、スタート前には路面コンディションも回復し、全車がドライタイヤを装着して、グリッドに着く。しかし、ここで波乱が発生。予選2番手につけたキミ・ライコネン(フェラーリ)がグリッドへ向かう途中にパワーが出ないトラブルに見舞われてしまう。なんとかグリッドについてチームが懸命に作業を試みるが、修復が間に合わずマシンはピットガレージに戻されてしまう。

 これにより、フロントロウの一角が不在のままレースがスタート。ハミルトンがトップを守り1コーナーへ飛び込んでいく。チームメイトのバルテリ・ボッタスも好ダッシュをみせ2番手に一瞬上がりかけるが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手を死守。3番手にボッタス、4番手にダニエル・リカルド(レッドブル)と続き、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)が5番手に浮上した。

 一方、昨日の予選ではトラブルでノータイムとなり、最後尾からスタートとなったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はソフトタイヤを選択。1周目で一気に13番手に浮上し、なおもポジションを上げていく。

 このままハミルトンが逃げていくかと思われたが、フェルスタッペンが徐々に間合いを詰め、4周目の1コーナーでインからオーバーテイク。同じ周のターン4でリカルドもボッタスに並びかけるが、ここはポジションが入れ替わらないまま。それでも、両者のバトルは続いていき、9周目のターン4で、リカルドがボッタスの攻略に成功する。フェルスタッペンも、ハミルトンとの差を徐々に広げていき、9周目の時点で2.6秒差。走り出しからレッドブル勢が一際目立つ速さをみせていた。

 またベッテルもフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)を抜いて10周目の時点で9番手に浮上。なおライコネンは結局マシンの修復が叶わず、戦列に復帰できないままリタイアとなった。

 10周目を過ぎると、中団グループが1回目のピットストップに動き出し、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ウィリアムズの2台が続々とピットイン。今回がF1デビューレースとなるピエール・ガスリーも12周を終えたところでピットインを完了する。

 序盤から順調に後続との差を広げていくフェルスタッペン。15周目の時点でハミルトンとの差は7.1秒となり、その差をさらに広げていく。

 早々とポイント圏内に進出したベッテルは、ソフトタイヤでレース中盤まで引っ張る作戦。21周目にはセルジオ・ペレス(フォースインディア)を抜き5番手に浮上すると、1分36秒台の安定したペースで前方のボッタスを追いかけていく一方のボッタスはリカルドに抜かれていこうペースがなかなか上がらず、25周目にはベッテルが背後に接近する。

 26周を終えたところで、2番手のハミルトンがピットインし、ソフトタイヤに交換。これに対し、フェルスタッペンも翌周にタイヤ交換。ハミルトンの前でコースに復帰する。

 さらに同じ27周終わりにベッテルもピットイン。こちらはソフトからスーパーソフトに交換し、ボッタスも28周を終えたところでソフトタイヤに交換するが、ベッテルの逆転を許してしまう。

 29周目にリカルド、30周目にペレスがピットに入り、上位陣のピットストップがほぼ完了。フェルスタッペン、ハミルトン、リカルド、ベッテル、ボッタスというトップ5のオーダーとなった。一方、後方ではカルロス・サインツJr(トロ・ロッソ)がエンジントラブルを訴えピットイン。そのままリタイアとなった。

 レースは30周を過ぎ、上位陣のポジション争いはこう着するが、その中でも注目を集めたのはベッテル。ピットアウト以降は1分34秒台を連発するペースで走行し、39周目に1分34秒218をマークしマレーシアGPのラップレコードを更新すると、さらに42周目には1分34秒080を記録。3番手を走るリカルドに対し、1周あたり1秒近く速い走りで接近していく。

 そして残り10周を切ったところで2台が接近。49周目の1コーナーでインに飛び込もうとするが、リカルドも先を読んだ動きでブロック。それでも直近のペースを考えるとベッテル有利かと思われたが、リカルドも必死でペースを上げ3位を死守。一方のベッテルはスーパーソフトで終盤タイヤが厳しくなり、最後はリカルドとの差が大きく広がってしまった。

 レース後半は、独走状態となったフェルスタッペン。終盤にはシフトチェンジで不具合を訴える無線をしていたが、大きくペースを落とすことなく走り切り、フィニッシュ。昨年のスペインGP以来となる通算2勝目を飾った。2位にはハミルトン、3位にはリカルドが続いた。

 最後尾から素晴らしい追い上げをみせたベッテルは4位でチェッカーを受けたが、ターン5でランス・ストロール(ウィリアムズ)と接触。左リアセクションが大きく破損するアクシデントに見舞われ、怒りをあらわにするハプニングがあった。

 フェルスタッペンは9月30日に20歳の誕生日を迎えたばかりで、自身のバースデーに花を添える通算2勝目をマーク。パルクフェルメでは、何度もガッツポーズをし喜びを爆発させた。

 マクラーレン・ホンダ勢はバンドーンが終始安定した走りを見せ7位入賞。アロンソはポイント圏内に一歩及ばず11位フィニッシュとなった。また注目のガスリーはところどころで接近戦のバトルを演じ、14位でデビューレースを終えている。

 これでチャンピオン争いは、ハミルトンが281ポイント、ベッテルが247ポイントとなり、34ポイント差で次週の日本GPを迎える。

執筆/吉田知弘

 →【リザルト】第15戦マレーシアGP:決勝

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 マレーシアGP
サーキット セパン・インターナショナル・サーキット
記事タイプ 速報ニュース