メキシコ予選:ベッテル逆転王者に望みを繋ぐPP。ハミルトン3位

F1メキシコGPの予選が行われ、ベッテルがポールポジションを獲得。フェルスタッペンが2位、ハミルトンが3位となった。

 F1第18戦メキシコGPの予選が行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が逆転タイトルに望みを繋ぐ、渾身のポールポジションを獲得した。

 現地時間の10月28日(土)13時から行われた、F1メキシコGPの予選。20℃と過ごしやすい気温でありながら、路面温度は47℃まで上がるという難しいコンディションである。

 フリー走行3回目開始直後にトラブルに見舞われたピエール・ガスリー(トロロッソ)は、マシンの修復が間に合わなかったようで、予選に出走することを諦めた。

Q1:アロンソ驚異のアタック。首位から0.192秒差5番手

 セッション開始直後から、続々と各車がコースイン。フェラーリ勢とレッドブル勢が、スーパーソフトタイヤ装着を選択。彼らとポールポジションを争うことになるとみられるメルセデスは、早速ウルトラソフトタイヤを履いてのコースインとなった。

 地元メキシコ出身のセルジオ・ペレス(フォースインディア)は、インラップ走行中に無線を使い、サーキットに詰めかけた母国のファンに感謝の気持ちを述べた。そのペレスが通過すると、観戦席からは大歓声が浴びせられた。

 予選Q1で速さを見せたのは、当然のごとくメルセデス勢2台。ルイス・ハミルトンが1分17秒518でセッション序盤にトップに立ち、チームメイトのバルテリ・ボッタスがこれに僅差で続いた。

 3番手につけたのはフリー走行3回目(FP3)でトップタイムを記録したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。スーパーソフトタイヤを履いてのアタックだったにもかかわらず、ハミルトンから0.1秒差につけてみせた。フェラーリのセバスチャン・ベッテルも、フェルスタッペンと遜色ないタイムで4番手タイムを記録し、ピットに戻った。

 驚異的なタイムで走ってみせたのは、FP3で16番手に沈んだフェルナンド・アロンソだった。アロンソはウルトラソフトタイヤながら、5番手のタイムを記録。そのパフォーマンスの高さを窺わせた。おそらく、FP3ではレースでのパフォーマンスを重視し、予選向けのアタックタイムを行わなかったものとみられる。なぜならマクラーレン・ホンダの2台は、パワーユニット交換を決断したためアロンソ20グリッド、ストフェル・バンドーン35グリッド降格のペナルティを受けることになっており、最後尾スタートは避けられないからだ。

 セッション後半、アロンソは再びコースインするが「ノーパワー」と訴える。ただこれは杞憂に終わり、アタックに入ることができた。そしてこのアロンソのアタックはさらに素晴らしかった。セクター2で全体最速タイムを記録し、なんと首位ハミルトンから0.192秒遅れの5位となって、楽々とQ1突破。アロンソはアタック後、「クルマのフィーリングは素晴らしい」と無線で語った。

 バンドーンも最後に13番手に上げてQ2進出。高いパフォーマンスを持っていることを示した。結局、ザウバー勢2台とハース勢2台、そして出走できなかったガスリーがQ1落ちを喫した。

Q2:ルノー&フォースインディア、熾烈なチームメイト争い

 予選Q2開始直後から、メルセデス勢2台とフェラーリ勢2台がコースイン。激しいアタック合戦を繰り広げる。まずボッタスが1分17秒161を記録して首位に立つと、ベッテルが1分17秒058の新レコードタイムを叩きだして首位に立つ。ただその直後、負けじとハミルトンも1分17秒035を記録し奪首。ハミルトンとベッテルの差は僅か0.023秒だった。

 ガスリーが出走できていないトロロッソだが、今度はブレンドン・ハートレーをトラブルが襲う。FP3のガスリーと同じようにマシン後方から一瞬白煙を吹き上げ、スローダウン。ハートレーはコース脇にマシンを止めてしまう。トロロッソはここで全滅となり、信頼性面での不安を残した。

 このハートレーのトラブルの直後に、驚異的なアタックを見せたのはフェルスタッペンである。フェルスタッペンはハミルトンのタイムを0.511秒更新する1分16秒524という圧倒的なタイムを記録。チームメイトのダニエル・リカルドに対しても1以上の差をつけ、一気に首位を奪った。

 残り3分という頃から、各車が2度目のアタックに向かう。フェルスタッペンやハミルトン、ボッタスらはタイム更新はならなかったが、ベッテルが1分16秒台に入れて2番手に浮上した。リカルドは2回目のアタックに出ず、タイヤを温存する策に出た。

 トップ3チームが順当にQ3進出を果たした中、ルノー勢が7-8番手、フォースインディア勢が9-10番手を確保し、Q2を突破した。ルノーもフォースインディアも、ドライバー間のタイム差は0.1秒以下と、接近戦を繰り広げている。

 ウイリアムズ勢はマッサ11番手、ストロール12番手とQ2突破ならず。マクラーレンの2台はQ2序盤にチェック走行を行っただけでタイムを計測せず、決勝に向けてタイヤを残した。

Q3:ベッテル、逆転タイトルに望みを繋ぐPP

 ポールポジションを争う予選Q3。上位勢の中で先頭でアタックに入ったのはフェルスタッペン。後方にボッタス、ハミルトンが続く。ベッテルはこの3台とは半周ほどの差を築いてアタックに入った。

 1周目のアタック、フェルスタッペンはタイヤを温めるためにペースダウン。危うくボッタスが追突しかけるシーンがあった。このフェルスタッペンの行為は、ボッタスのアタックを妨害した疑いで予選後に審議されることが後に発表された。また、フェルスタッペンを避けざるを得なかったボッタスはこの時にタイヤを痛めてしまったため、アタックをせずにピットに戻っている。

 ハミルトンが1分16秒934を記録してトップに立つも、ベッテルが1分16秒833を記録してこれを上回る。ただし、やはり速いのはフェルスタッペン。フェルスタッペンは2周かけてじっくりとタイヤを暖め、アタックを実行……そのタイムは1分16秒574であり、ベッテルに0.259秒差をつけて首位に立った。

 1回目のアタックを終えた時点で、リカルドが4番手、5番手にはフォースインディアのエステバン・オコンが続いた。ライコネンは8番手だった。

 残り3分という段階から、各車がコースイン。最後のアタックへと向かう。フェルスタッペンは早めにコースインし、またもタイヤのウォームアップに2周をかける。

 ボッタスはアタックを行ったものの、リカルドを上回る4番手が精一杯。ハミルトンはオーバーランするシーンもありタイムを伸ばせなかった。

 渾身のアタックを見せたのはベッテルである。ベッテルは完璧なアタックを決め、1分16秒488で首位に浮上。その後方からはフェルスタッペンが追いかけたが、ベッテルには及ばなかった。

 タイトル争いで崖っぷちに立たされているベッテルが、全力をかけたアタックでポールポジションを奪った。2位には安定した速さを見せたフェルスタッペンが入り、ハミルトンはまさかの3番手となった。

 以下ボッタス、ライコネンと続き、オコンがリカルドを上回って6位に入った。ルノーチームメイト同士の争いは、今回はヒュルケンベルグに軍配が上がり8位、サインツJr.が9位となった。地元ペレスは10位に終わった。

 F1メキシコGP決勝レースは、日本時間の10月30日(月)午前4時スタート予定である。

→F1第18戦メキシコGPスターティンググリッド(暫定)

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 第18戦メキシコGP
サブイベント Saturday qualifying
サーキット アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
ドライバー フェルナンド アロンソ , ルイス ハミルトン , マックス フェルスタッペン , セバスチャン ベッテル
チーム フェラーリ , レッドブル , メルセデス , マクラーレン
記事タイプ 予選レポート