メルセデスのエンジントラブル検証方法

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メルセデスのエンジントラブル検証方法
2016/04/26 19:33

エンジンの不具合を調査する、”ステップ・バイ・ステップ”の順序

The power unit of the Mercedes AMG F1 W06
The power unit of the Mercedes AMG F1 W06
The power unit of the Mercedes AMG F1 W06
Details of the power unit of the Mercedes AMG F1 W06
Details of the power unit of the Mercedes AMG F1 W06
The power unit of the Mercedes AMG F1 W06
Details of the power unit of the Mercedes AMG F1 W06
Details of the power unit of the Mercedes AMG F1 W06
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team W07
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team W07

—上海のルイス・ハミルトンのパワーユニットはどこが問題だったのですか?

 レースが終わった週の木曜日の早い時間にそのパワーユニットがブリックワースの工場へ戻ってきたので、それからひとつひとつ丁寧にチェックを始めたところだ。MGU−Hを取り外して調べているが、恐らく断熱の問題だと思う。オイルポンプの中にゴミが見つかったので取り替えて、ターボチャージャーも交換した。修理が完了したらスペアエンジンとしてソチのレースに送る。

 

—走行中に問題が起こった時、どういう手立てをしたのですか? 

まず、上海にいたエンジニアのグループとブッリックワースでバックアップしていた多くのエンジニアが、パワーユニットに搭載されているセンサーに記録されている記録を見落とさないように、データロガーを注意深く読み込んでいった。まずそうすることで問題の程度を知ることが出来る。

 

—問題が大きいことが分かったらどう対処するのですか?

サーキットで修理が出来ない問題であることが分かったら機器を取り外し、それらの部品を速やかにブリックワースに送り返すんだ。システムに問題があることが分かったら、エンジニアはその部品が輸送されている間に取り外し要求書を製作する。

 

—取り外し要求書には何が記されているのですか? 

ブリックワースの組み立て部門で働くエンジニアに仕事の順序を示したもので、誰がどの段階で部品を取り付けるか記されており、特別な道具や検査方法が必要で手順はどうするかといったことまで記されている。このリストは時系列で書かれており、それぞれの仕事にかかる時間を慎重に考慮している。

 

—問題のあった部品をばらすときにはどこから始めますか?

大方の場合、テクニシャンはオイルフィルターや冷却装置をオイル噴霧で洗うことから始める。そうすることで異物が見つかる可能性がある。大きなゴミなどは手で取り除くが、問題の要因になる可能性の高い非常に小さなゴミや異物は問題のあった部品のフィルターの底部に残されていることが多い。

 

—異物やゴミの分析は?

まずマイクロスコープで検査し、正常なものと形状やサイズが異なるものを見つける。そうした異物が詰まる場合が多い。それから取り出した異物を電子顕微鏡で検査して化学成分を分析する。この検査で素材が判明でき、問題があった部品が特定できる。

 

—その次にやる行程は?

異物の分析が完了すると、問題が疑われる部品はすべて取り外されて組み立て順に並べられる。そこでエンジニアは部品を調べて、問題の発生した個所を特定する。それから再びサーキットから送られて来たデータを調べ、それぞれのパワーユニットがサーキットでいつ変化が起こったかを確認する。そうすることで問題の部品が特定できる。

 

—調査の過程ではバーチャル・シミュレーションを使用しますか?

バーチャル・シミュレーションはシステムの中で何が起こったかを捉え、開発に反映出来る。部品が壊れた場合、それらの部品は問題の原因として考えられ、製造の方法を変更することになる。

 

—チームは問題を再現するためにシミュレーターを動かすのですか?

部品の製造過程でのエラーはダイナモ上で問題を再現する。このテストにはお金がかかるが、レースで同じ問題を起こすよりは安上がりだ。エンジンは、例えば部品が膨張することもあり決められた通りには回らない。

 

—パワーユニットの機械的でない部分は?

パワーユニットのすべての個所に必要な分析がなされている。例えば電子部品のPCB(基盤)は高温に耐えられるかどうかオーブンの中に入れられ、どの時点で半導体が働かなくなるか調べられている。それはERSモジュールがどの程度の過熱によって問題が発生するか知ることにもなる。

 

—誰が原因究明に携わるのですか?

まず、システムに精通したエンジニアが解答を見つけるために働き、彼または彼女は少なくとも24時間毎にミーティングを持って、4〜5人の助言を求める。この作業は人々にパワーユニットに関して十分な経験を積ませることになり、効率の良い問題解決と柔軟な思考を持たせることになる。論理的に一歩一歩進むことで彼らは強くなれる。

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