メルセデスは依然”最強”エンジンだ……レッドブル代表語る
レッドブルのホーナー代表は、自チームのモンツァでのパフォーマンスに満足するも、メルセデスは依然最強だと語る。













レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、イタリアGPでのメルセデスの圧勝が、同チームが最高のエンジンを持っている何よりの証拠だと考えている。
メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに対して30秒以上のリードを築き、モンツァで圧勝劇を演じた。トップ10フィニッシュを果たしたマシンのうち6台が、メルセデスのパワーユニットを搭載したマシンだった。
レッドブル勢はパワーユニットの交換によるグリッド降格ペナルティを受けたため、最後尾からのスタートとなった。そのため当初から表彰台を期待するのは難しいと思われていたものの、レース中に見事な追い上げを見せたダニエル・リカルドが4位に入賞することとなった。
しかしホーナーは、前方からスタートしていたとしても、メルセデスに挑戦することができなかったと考えている。
「このサーキットには、メルセデスが合っていたと思っている。彼らは彼らだけのクラスで走っていたようなものだ」
そうホーナーは語った。
「現在のパワーの序列がどうなっているかということについての議論は……これメルセデスが最強だった」
モンツァでのレッドブルのペースは、驚きだったと言っても過言ではない。特にリカルドとマックス・フェルスタッペンは、ウエットコンディションだったとはいえ、予選で2位と3位を獲得したのだ。
パワーが重要なサーキットでなぜレッドブルに競争力があったのか、そしてなぜこれまで苦労してきたのか……その理由についてホーナーは、分からないと語る。
「興味深いね。なぜなら、正直に言ってクルマは素晴らしいパフォマンスだったからだ。確かに、ウエットコンディションでは常に、パフォーマンスを均等にしてくれるからね」
そうホーナーは語った。
「それは我々が期待していたモノよりも良かった。そして、レースでもマシンは非常に強かった。分析によれば、我々のマシンはメルセデス以外で2番目に強いクルマだった。我々はフェラーリのずっと後ろからスタートして、フィニッシュ時にはセバスチャン・ベッテルのわずか4秒後ろだっただけだ。非常に励みになったよ」
「ブリーフィングでのドライバーたちの声に耳を傾けてみれば、依然ラップタイムの面では、ライバルたちを追うのには劣っている。しかしシャシーは、こういった特定のサーキットでうまく機能しているように思う」
今季のレッドブルは、低ドラッグのコンセプトでシーズンをスタートさせた。しかし、期待されていたような結果を得ることができなかったため、チームは多くのダウンフォースを追加し始めた。
しかしホーナーは、シーズン初期の低ドラッグのアイデアは、モンツァで助けになったとは信じていないという。
「開発を進めてきたため、クルマは大幅に変更されたと思う。そして、我々はここで良い妥協点を見つけることができたんだと思う」
そうホーナーは語った。
「ブレーキについては良い妥協点を見つけることができた。そして、クルマがどれくらい良いブレーキだったかを見ることができる。特にモンツァでのダニエルがそうだ。例えば彼がキミ(ライコネン)をパスしたが、非常に後ろからの追い上げだった」
「ここでは良いバランスを見つけたし、戦略もうまくいった。我々は十分に正しくタイヤをマネジメントし、長い距離を走らせた。そして、その戦略を実現するための距離を走ったんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |