メルセデス、シンガポールは”フェラーリ&レッドブル向き”と認める
メルセデスのトト・ウルフは、シンガポールGPがライバルであるフェラーリやレッドブルに有利なグランプリであると認める。








メルセデスのトト・ウルフは、シンガポールGPがライバルであるフェラーリやレッドブルに有利なレースになる可能性を認める。
今季のフェラーリは、比較的低速のコースで強さを見せており、事実セバスチャン・ベッテルはモナコGPとハンガリーGPで勝利を収めている。また、ランキング3位につけるレッドブルも、パワーの重要度がそれほど高くないシンガポールGPに向け自信を見せており、そのチャンスを最大限に活かすべく、前戦イタリアGPでペナルティを受け、新しいパワーユニットを手にしていた。
メルセデスは今季ここまで、フェラーリに63ポイント差をつけてコンストラクターズランキング首位を走っている。しかし低ダウンフォースで高速のサーキットでは優れたパフォーマンスを示してきたものの、その一方で低速コースでは苦戦する傾向にある。
「今季ここまで、サーキットの種類に応じて、勢力図が振れるのを見てきた」
そうウルフは語る。
「表面的には、シンガポールはフェラーリとレッドブルにとって有利なサーキットだろう」
「両チームは、低速で最大限のダウンフォースを必要とするサーキットで力強いパフォーマンスを見せてきた。そのため我々は今年、戦うのに非常に苦労してきた」
「こういった特性は、ただ単にクルマのDNAの中にあることがある」
「にもかかわらず、モナコでの苦戦から多くを学んだし、ハンガリーではパフォーマンスを大きく引き上げた。シャシーを最大限活用するために必要なことについての理解を、大きく進歩させることができたんだ」
メルセデスは、2015年のシンガポールGPで大苦戦を強いられた。しかし、昨年は勝利。ウルフはこれについて安心していると言うが、このコースは依然メルセデスにとって”挑戦”であると認める。
「強みと弱みを明確にできるということは、ここ数年の我々のチームの強みである」
そうウルフは語る。
「我々はあらゆる領域で強くなれるように努力した。そのため、良い面と悪い面の両方の原因を理解しようとしたのだ」
「2015年のシンガポールGPは、ここ数年で最も苦しい経験だった。だから我々は、そこから多くのことを学んだ。そして、去年大きな成功を収めることができた」
「しかし成功を収めたにも関わらず、短く鋭いコーナー、比較的短いストレート、そして凹凸のある路面の組み合わせは、我々にとって極めるのが難しいサーキットだ」
「だから目の前に大きなチャレンジがあるということを見込んで、アジアに向かう」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | シンガポールGP |
ロケーション | シンガポール市街地コース |
チーム | フェラーリ , メルセデス , レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Lawrence Barretto |