メルセデス、ハミルトン車”PUの振動”は「データ上何も問題はない」
日本GPレース後にハミルトンがPUの振動を無線で訴えていたが、メルセデスはデータ上は何も問題はないと明かした。

メルセデスのルイス・ハミルトンは日本GP決勝でトップチェッカーを受けたが、レース終盤にパワーユニット(PU)から振動を感じており、PUをケアするためにギヤをショートシフトしていたことを無線で明かしていた。
ハミルトンはパルクフェルメでマシンから降り、マシンをポンポンと叩きながら労をねぎらっていたが、メルセデスPUが何らかの問題を抱えている可能性が残っていた。
ハミルトンのマシンに搭載されているPUは、MGU-Kこそ今回の日本GPで新しいモノを投入しているが、その他すべてのコンポーネントがベルギーGPから継続して使用されている。
レース後、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、テレメトリー上はPUに全く問題がないと語った。
「エンジンに関しては、何もなかった」と彼は説明した。
「我々は、すべての指標を調べた。彼(ハミルトン)が何のことを言っていたのか、我々はしっかり理解する必要がある」
「もしレースをリードしている時に、コンピューターが”レースを終えられない”と言っていても、それを聞かなかったことにするだろう。ピットウォールやガレージの皆も同じだ。私たちはただレースをフィニッシュしたいんだ」
ハミルトンは、無線で発したメッセージは事態を不当に懸念していたのではなく、PUの状態をダブルチェックしてくれるようにチームに促したのだと、レース後に示唆した。
「正直、エンジンに何か問題があるとは思っていない」と彼は語った。
「僕はただちょっとした何かを感じただけなんだ……僕は、この後のミーティングで”言うのを忘れてしまうかもしれないこと”を指摘しただけだ」
「たくさんのスイッチを変更したり、ターボから変なノイズがしたり、異常な振動を感じたりといったことがないようにしたいんだ」
「何かがあるとは思っていないけど、エンジンが好きじゃない感じだったから、回転数を低く抑えショートシフトしていたんだ。だから、それで話はおしまいだと思う」
チャンピオンシップのライバルであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がスパークプラグの問題で早々にレースリタイアを喫した。一方で予選後、ハミルトンのマシンにもスパークプラグに問題が見つかり、こちらは事前に交換を行っていたことが明らかになっている。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Jonathan Noble |