メルセデス「1周しか保たないハイパーソフトタイヤは”予選用”になる」

トト・ウルフは、合同テストでハイパーソフトを試さなかったのは、データ収集やセットアップの理解を進めるためだったと語った。

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、バルセロナ公式テストでハイパーソフトタイヤを使用しなかった理由について、テストでは1発の速さを求めていたのではなく、データ収集やセットアップの理解を進めるため、ハイパーソフトタイヤを使用しなかったと明かした。

 8日間にわたって行われたバルセロナ合同テストでは、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのふたりは、トップタイムをマークしたセバスチャン・ベッテルに1秒以上の差をつけられた。しかし彼らは一発のタイムを追い求めていたのではなく、ハイパーソフトタイヤを使用していなかった。

 ウルフは、ポテンシャルに関する懸念を一掃し、全体としてメルセデスのテストプログラムにはそちらの方が良かったのだと話した。

「我々はハイパーソフトタイヤを使用しないと決めていた。というのも、(ハイパーソフトタイヤは)1周しか使用できないと考えており、テストではデータを集めてセットアップの理解を進めたかったからだ」

「グリップに関しては、ハイパーソフトはウルトラソフトに比べて大きく進歩している。おそらくこれは予選用のタイヤになるだろう。我々は1周のタイムを向上させるのではなく、開発作業に専念していた」

「ハイパーソフトは予選でしか使われないだろうと考えている。最初の数周でしっかりとタイヤを使い、生き残る必要がある」

 またウルフは、”全てのマシン”が柔らかい方のタイヤを履いた際にブリスターに苦しめられていたが、それはつまりレースが”エキサイティングなものになる”可能性があるということだと話した。しかし同時に、各コンパウンド間の差異に関するピレリの概算が正確であるとは証明されていないことを彼は示唆した。

「各コンパウンド間のパフォーマンスやグリップの差は比較的小さかったというのを見てきた」

「ミディアムとソフト、ソフトとスーパーソフト、スーパーソフトとウルトラソフトを見てみると、0.1~0.2秒のわずかな差しかないことがわかった。時にはそれが全くなかった」

 昨年11月、最終戦アブダビGP後に同地で行われたタイヤテストでもハイパーソフトタイヤが使用された。このテストに参加したボッタスは、ハイパーソフトタイヤを試すには十分な機会だったと話していた。

 彼は、ハイパーソフトタイヤの保ちはバルセロナでテストを行うには不適切であると話すウルフの意見に賛同しており、バルセロナのようにタイヤに多くの負荷がかかるサーキットでは”タイヤは1周しか保たない”と主張した。

「このタイヤは(既存のタイヤよりも)グリップ力が高い。だからリスクがあるとは思っていない」

「僕たちは、このタイプのトラックでよく使われるタイヤでの作業に集中しようと決めていた」

 一方公式テストでトップタイムを記録したベッテルは、メルセデスはミディアムタイヤのみを使用してレースシミュレーションを行っていたが、実際のレースでは2種類のタイヤを使用しなければならないので、ロングランのペースを鵜呑みにはできないとテスト後に主張していた。

 ボッタスは、完全にロングランのペースを評価できているわけではないと認め、こう話した。

「テストは申し分ないものだった。特にロングランのパフォーマンスが良くて、安定していた」

「だけどあくまでひとつのトラック、ひとつのコンディション、1種類のタイヤにおける結果だ」

「もちろん僕たちは慎重になる必要がある。(バルセロナは)あるひとつの状況にすぎない。メルボルンは状況が変わるだろうし、バーレーンも中国も違うだろう」

「かなり良い評価ができたけど、メルボルンではマシンが機能するということを証明しなければならない」

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シリーズ F1
チーム メルセデス
記事タイプ 速報ニュース