メルセデス「2018年エンジンは"完全に一新されたもの"になる」
メルセデスの2018年エンジンは、これまでとは"完全に一新されたもの"であるとエンジン部門代表のアンディ・コーウェルは語った。







メルセデスの2018年エンジンは、これまでとは"完全に一新されたもの"であると、同社のエンジン部門代表であるアンディ・コーウェルは語った。
ハイブリッド規制が導入された2014年以降、メルセデスは4年間連続でダブルタイトルを獲得してきた。
この間フェラーリとレッドブルは厳しい戦いを強いられたが、2017年シーズンにはその差が縮まり、メルセデスを苦しめる存在となった。
メルセデスは今の優位を保つために、エンジンの大幅なアップデートを計画しているという。コーウェルは"全く新しくなる"2018年のエンジンについて次のように期待を述べた。
「昨シーズンを通して、いくつかのアップデートが行われた。そして我々は、出力を改善するためのアイデアをいくつか持っている」
「パワーユニットにおけるほぼ全て領域の摩擦係数を低減させたり、電気システムのトラブルを引き起こす可能性を低減するようなアイデアを見つけたのだ」
現在の仕様となってから5年目を迎えるF1”パワーユニット”だが、コーウェルは未だに大幅なパフォーマンス向上を目指すことができると考えている。
「エンジンを開発したりアップデートを行うたびに、学ぶことが常にある」
「だから我々はこれまでコンセプトを凍結させ、それについて作業し、満足いく結果を出してきた。そしてその工程に沿ってレースに挑んできた。学習途中だから、酷くストレスが溜まることもある。しかし品質を損なうことなく、それらを組み込むことはできない」
「我々は観察し、学び、それを反映させる習慣を徹底している。だから次のコンセプトをまとめる時にアイデアをたくさん持っていられるのだ。そのアイデアの多くは、レースで発見された小さなものから生まれている」
「基本的に学習した幾つかは、大きなモノだった。燃費の改善、摩擦係数の低減、新素材については、我々は信頼性の問題で苦労していた。時にそれは、単純に驚きだった」
「それでも、今の規定でもまだ得られるものがある。0.005秒ほど、大幅に改善することができるのだ」
「その後、素晴らしい驚きがあるかもしれない。北へ行けば2kWを得られると考えていたが、実際には南で2kWを見つけるようなね」
「今はそのための実験を行っているところだ。そしてそのためには、テスト施設が重要なのだ」
「何を測定しようとしているのかを考える必要がある。しかしそのためには、優秀なセンサーやテスト方法を備え、改善の度合いを検出することができ、そして一般的なテストから得られた不要な情報を見出せる、非常に素晴らしいテストベンチが必要なのだ」
この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Lawrence Barretto |