モータースポーツ評議会でブラジルGPの安全性を議論。状況改善を求める
今年のブラジルGPで強盗事件が多発したことを受けて、レースのプロモーターには来年に向けた状況改善が求められた。








水曜日に開かれた世界モータースポーツ評議会では、今年のブラジルGPでF1関係者を狙う強盗事件が多発したことについて議論が行われ、来年に向けた安全性の改善が求められた。
今年のブラジルGP開催期間中には少なくとも3件の強盗事件が発生し、グランプリ後に予定されていた2日間のピレリのタイヤテストがキャンセルされた。
なおブラジルGPの主催者は、メルセデスのスタッフが銃を持った強盗に襲われた後、サーキット周辺の警備態勢を強化していた。
FIAは、水曜日に行われた世界モータースポーツ評議会での結果を報告し、F1の代表者とFIAは今年のブラジルGPでの出来事を受けて安全性について議論することを約束した。
FIAは以下のような声明を行った。
「評議会では、今年のブラジルGPで発生した安全性に関するインシデントの報告書が提出された。これはコマーシャルライツホルダー(CRH/商業権保持者)がFIAに対して要求したものである」
「その報告書によると、イベントの安全性に責任を負うことになっているプロモーターが、安全性に関する計画を評価し助言することや警察による報告を行うためにも、独自の安全性に特化した専門家を継続して起用し、プロモーターと警察、F1関係者の間におけるコミュニケーションを改善することをCRHは奨励している」
「評議会ではプロモーターに対し、来年のレースに向けてこれらの推奨事項を実行して状況を改善することを強く命じた」
「FIAは、地元当局にも議論へ参加し密接に状況を監視することを提案するつもりである」
サンパウロでメルセデスのスタッフが強盗に襲われてから2日も経たないうちに今度はピレリのスタッフが襲われるなど、強盗事件が相次いだ今年のブラジルGPだが、インテルラゴス・サーキットのあるサンパウロ市長は、サーキットの売却が安全面の改善を助けることになると考えている。
現在サンパウロ市は、サーキット買収に関心を示す3つの団体と議論を進めている。
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第19戦ブラジルGP |
ロケーション | ホセ・カルロス・パーチェ・サーキット |
執筆者 | Scott Mitchell |