ラウダ「RBRはフェルスタッペンとの契約を急ぐ必要はなかったのに……」

メルセデスのラウダとレッドブルのマルコは、フェルスタッペンの契約交渉にまつわるエピソードについて明らかにした。

 メルセデスの非常勤会長であるニキ・ラウダは、オーストリアの"Servus TV"に出演し、メルセデスはレッドブルのマックス・フェルスタッペンとは"ドライバー契約に関する話は全くしていない"と明かした。さらに、もしもレッドブルに対し、メルセデスがフェルスタッペンと交渉を行なっていないことを先に打ち明けていれば、レッドブルは契約交渉を急ぐこともなく、必要以上に報酬をフェルスタッペンに支払うことにはならなかっただろうと語った。

 レッドブルとフェルスタッペンがアメリカGPで契約を交わす前、F1の関係者の中でフェルスタッペンが他チームに引き抜かれるのではないかという噂が立った。

 特にイタリアGPではフェルスタッペンの父であるヨス・フェルスタッペンが、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフと話し合いを行うためにメルセデス・モーターホームに訪れたという出来事があった。そういった出来事がレッドブルの持つ"フェルスタッペンを引き抜かれる恐れ"を煽り、結局チームはアメリカGP前にフェルスタッペンと長期ドライバー契約を早急に交わした。

 しかし、その話し合いは純粋に親睦を深めることが目的であり、レースとは無関係の事柄であったという。

 メルセデスはフェルスタッペンを勧誘するつもりは決してないと言及した。彼らはルイス・ハミルトンとフェルスタッペンがペアになることで、チーム内が険悪なムードになると予測しており、それに付随するリスクを負いたくないという理由で契約交渉は行わなかったという。

 TV番組に出演したラウダとレッドブル・モータースポーツのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンの契約に纏わるエピソードについて語り合った。

ラウダ:「メルセデスは決して彼(フェルスタッペン)と契約を交わすことはないだろう」

マルコ:「(笑いながら)公の場ではそう言うだろうね」

ラウダ:「私はヘルムートと良い関係を持っているし、その証拠にいつも同じ飛行機に乗っている。しかし、もし彼が頑なに"彼(フェルスタッペン)が誰かに引き抜かれる可能性がある"と考えたとしたら、すぐに(フェルスタッペンとの)契約書にサインするだろう。彼は実際にオースチンで彼の父親と契約を交わしたのだ。(マルコに向けて)君に言っておこう。もし我々がこのこと(メルセデスがフェルスタッペンと交渉は行なっていないこと)を先に話していたとすれば、レッドブルは予算を節約することができただろう。我々は彼と報酬について話し合ったことはないのだから」

マルコ:「ありがとう、でももう終わった話だ。我々の予算を節約するためのアドバイスをくれたことに感謝するよ。我々が君たちを助けることはないだろうが。しかしそういう君たちも、ハミルトンに代わるドライバーはいないじゃないか。だからハミルトンの要求には応えなくてはならないね」

ラウダ:「確かに、それに異論はない」

報酬アップのチャンス

 フェルスタッペンとの契約交渉の詳細について、マルコは次のように語った。

「将来的な我々の計画について彼に話した。チームにおける重要なスタッフとは2020年まで契約を交わしており、エンジン供給先にも代替策があることを伝えた。これは公にもしていることだ」

「彼を納得させるために提示したのはこれが全てだ。もちろん、今よりも報酬を上げるチャンスも提示した。なぜなら彼の今の報酬は、ハミルトンや(セバスチャン)ベッテルのものより低いからね。彼が選手権において勝利した暁には、彼らが受け取っているような報酬を受けることができる。これも秘密ではない」

 それに対しラウダはマルコに次のように質問した。

「彼(フェルスタッペン)がチャンピオンになった場合は、ハミルトンと同じだけの報酬を与えるのか? 我々と同じだけの報酬を彼に支払うというのか?」

 それに対するマルコの答えは次の通りだった。

「F1界における水準からすると、確かに我々が支払っている固定給は低い。しかし、レッドブルはボーナスが良いのだ」

Quotes translated by Dominik Sharaf

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー Helmut Marko , Jos Verstappen , ルイス ハミルトン , マックス フェルスタッペン , Niki Lauda , セバスチャン ベッテル
チーム メルセデス , レッドブル
記事タイプ 速報ニュース