ラウダ「リバティ・メディアが描くF1の将来計画に不安を抱いている」

ニキ・ラウダは、新しいF1のオーナーであるリバティ・メディアが描くF1の将来像に対し不安を抱いていると語った。

 メルセデスの非常勤会長であるニキ・ラウダは、新しいF1のオーナーであるリバティ・メディアが描くF1の将来像に対し不安を抱いていると語った。

 F1が提案する将来のパワーユニットに関するレギュレーションのコンセプト案が多くのメーカーから受け入れられていない現状やチームが受け取っている商業権収入の減少などを受け、ラウダは今のF1の方向性が正しいとは考えていないようだ。

 イタリア紙『Gazzetto dello Sport』のインタビューでそのことに対しラウダは「心配に思っている」と語っている。

「リバティ・メディアはF1とは何なのかを理解する時間が必要だった。しかしそれももう時間切れだ。彼らが考えるF1の将来像について、私は不安視している」

「FIAやチェイス・キャリー(F1のCEO)、ロス・ブラウン(F1のスポーティング面のマネージングディレクター)は繰り返し、レースのパフォーマンスを向上させるべきだと言うが、それはF1のDNAとは相反している」

「グランプリをより魅力的にするためにレースの週末ごとに違う優勝者が必要だと本当に思うのであればそれは愚か者だ。F1とは競争なのだ」

「マシンの開発はドライバーの勇気と同じくらいF1において基礎となる重要な要素だ。それだというのに、最高のチームにペナルティを設け、ハロのようなものを導入してドライバーを赤ん坊のように保護したがっている」

収益の減少

 リバティ・メディアは、今週の初めに直近の財務数値を発表した。しかし、それはチームの賞金収入がここ最近で初めて減少することになる数値だったため、F1チームは懸念を募らせている。

 今の四半期でチームに配当が可能な賞金は2億7300万ドル(310億円)であり、これは昨年の3億1600万ドル(358億円)より13%減少した金額である。

 賞金の減少についてもラウダは問題視している。

 リバティ・メディアがより安価なエンジンを求めていることに対し、その方向性は正しいものかラウダに訊くと彼は次のように語った。

「正しいと思う。おそらく満足のいく妥協案を見つけることができるだろう」

「しかし、最も大きな問題は他にある。今季から来季に向けて7000万ユーロ(92億円)もコストが増加するにもかかわらず、収入が減少しているという問題に我々は直面している」

「しかし我々が向かおうとしている先が見えない。マネタイズするアイデアがあっても良いはずだが、未だそれがわからない」

「私はショーン・ブラッチス(F1の商業面のマネージング・ディレクター)は、グリッドキッズがドライバーと共に行進する姿を実現させたいと語っていた。サッカーの真似事が新しいアイデアを持っているとでも言うのか?」

 ラウダは広範囲に渡る主軸となるプランや物事を改善するための大きなビジョンがF1に必要であると考えている。

「広範囲に渡るプロジェクトが必要だ。例えば予算上限だ。これは論理的で正しいやり方ではあるが、それを実現させるためには3年計画が必要だ」

「我々は従業員を雇っているため、急に対応することはできない。コストカットのために彼らを道端に投げ捨ててもいいというのか」

「今の所、リバティは何を実現したいのか紹介しているだけだ。彼らはその方法を説明できていない」

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース
タグ niki lauda