リカルド、イタリアGPでペナルティ消化か? シンガポールGPに照準
レッドブルのダニエル・リカルドは、シンガポールGPでのチャンスを最大化するため、イタリアGPでPUを交換し、ペナルティを受けるようだ。








レッドブルは、先週のベルギーGPでマックス・フェルスタッペンのパワーユニット(PU)に問題が発生したため、イタリアGPでグリッドペナルティを受ける可能性が高まっていたが、そのチームメイトであるダニエル・リカルドも、後方からのスタートを余儀なくされそうだ。
リカルドとフェルスタッペンは、ベルギーGPの時点で内燃機関(ICE)がすでにシーズン中にペナルティを受けずに使用出来る、4基目に到達していた。リカルドは、ターボチャージャー(TC)も4基目、MGU-Hはすでに5基目を使用している。
リカルドは、今週末のイタリアGPで新しいPUを投入し、グリッドペナルティを受ける可能性がかなり高いと述べた。なぜなら、PUのパワーに大きく依存するイタリアGPよりも、次戦シンガポールGPの方がレッドブルのマシンにより適していると予想されるからだ。
「シンガポールは、僕たちが強さを発揮するサーキットなのは間違いない」とリカルドは語った。
「シンガポールでは、古いエンジンでレースすることでリスクを負いたくない」
「(グリッドペナルティについて)戦略的にならなければならないのなら、僕たちはそう(イタリアでペナルティを受ける)するだろう。僕たちは今、満足できるようなポジションにはいないし、信頼性の面でリスクを負いたくないので、安全策でいく」
リカルドは、ルノー製PUは信頼性不足により、出力の向上という改善を打ち消してしまっていると認めた。
「PUの進歩は、信頼性問題によって覆い隠されてしまっている。もし信頼性がもっと良くなれば、僕たちはそれをもっともっと良くしていけるはずだ」
「信頼性に問題が生じれば、僕たちはさらに遅れていくことになる。レースをリタイアする失望に加えて、アップデートや開発が遅れていくからね」
「これから問題が少なくなることを願うが、シーズン後半に入った今も問題を抱えている。もっと早く解決すると思っていた」
フェルスタッペンとレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ベルギーGP後にルノーを激しく批判していた。
フェルスタッペンは、ルノーが謝罪したかどうか質問され「謝罪は必要ない。問題に対処してもらいたい」と答えた。
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