








レッドブルのダニエル・リカルドは同僚のマックス・フェルスタッペンがレッドブルとの契約を更新したことで今後の選択肢が広がったと語った。さらに自分自身の今後の契約を来シーズン中にうまくまとめるための余裕が生じたと考えている。
フェルスタッペンが早期にレッドブルと長期契約を交わしたのは、レッドブルがフェルスタッペンをチームに留まらせることを優先したのではないかという憶測がある。しかしチームはリカルドともドライバー契約を更新することを熱望しているようだ。
同時に、フェルスタッペンがドライバー市場からいなくなったことによって、リカルドはメルセデスとフェラーリが最も欲しているドライバーとなると考えられている。
リカルドは自分の置かれた状況を理解しており、将来を選択するのに急いでいないと語った。
「(フェルスタッペンが契約を交わしたことは)僕に何の影響も与えないと思う。何かあるとすれば、むしろ僕の価値が少し高くなった。もしマックスがフェラーリやメルセデスにとっての候補のひとりになっていたとしたら、そのひとりがいなくなったということになる。そしてレッドブルは僕たちふたりを確保したいと明らかにしている」
「だから何か損する訳でもないし、今のところ僕は待つことができると思う。来シーズンも僕が主導権を握れるだろうし、レッドブルとどこのポジションに立てるのか見てみて、そこから決断することができる」
「僕は早期に何かを起こすつもりはない。むしろ与えられた時間を使って賢い選択をするべきだ」
さらにリカルドは、チームが再びタイトル争いをするのに契約を更新したフェルスタッペンを優先的に扱う可能性について訊かれると、次のように答えた。
「どうだろうか。少なくとも僕はそのようなことを考えるつもりはない」
「これまでドライバーは平等に扱われていた。それについても考えないことにするよ。僕はそういう考えを持ち続けることは好まない」
「しかし、それと同時に彼らが最年少で世界チャンピオンを獲得することができれば、レッドブルのブランド力は大いに高まるだろう。その点については理解している」
「しかしチームは僕を放っておいて、彼をチャンピオンにするためのサポートに徹するだろうか? 僕はそうは思わない。2013年以来タイトルを獲れていないから、どちらが勝とうがチームは歓迎してくれるはずだ」
「本当にそうなるかはわからないが、マーケティング的観点で僕はそう想像している」
リカルドは、メルセデスのルイス・ハミルトンやフェラーリのセバスチャン・ベッテルと対峙することに臆していない。
「日頃のパフォーマンスは常に自分自身を表していると思う」
「キミ(ライコネン)やバルテリ(ボッタス)を例にすれば、彼らは何かを成し遂げるのに十分な強さを持っていなかったから、ルイスとセブを助けているだけだ」
「バルテリがルイスよりも優っているのであれば、ルイスを助けることなんてないだろうね。もしそれが実現しているのであれば、パフォーマンスはもっと高いはずだ」
【関連ニュース】
- レッドブル、フェルスタッペンとの早期契約は「気を紛らわせないため」
- レッドブル、リカルドとの契約延長を望む「彼はサポート役ではない」
- ラウダ「ボッタスのために"容易"に操縦できるマシンを用意するべき」
- ハミルトン、リカルドが相棒なら”光栄”も「重要なのはチーム内の調和」
- レッドブル、”リカルド冷遇”否定「新PUの存在を隠したわけではない」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ダニエル リカルド , マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Adam Cooper |