









レッドブルのダニエル・リカルドは、オースティンのサーキットでは鈴鹿よりも容易にオーバーテイクができるので、今週末は優勝の可能性もあると考えている。
ここ数戦、レッドブルは力強い走りを見せている。マレーシアではマックス・フェルスタッペンが優勝し、鈴鹿でも彼はルイス・ハミルトン(メルセデス)を最後まで追いかけ続けた。
メルセデスとフェラーリは、予選Q3になるとエンジンのエクストラモードを使用する。そのためレッドブルは予選ではこの2チームに勝てないことを考えると、オースティンのオーバーテイクがしやすいというサーキット特性のおかげで、予選での穴を埋められるかもしれないとリカルドは考えている。
レッドブルは毎週末優勝することを目標にできるのかどうかと尋ねられたリカルドは、「もちろんそうだろう」とmotorsport.comに語った。
「ここ何レースかのレースペースは良かった。特にこのトラックはかなり僕たちに合っている。簡単にはいかないと思うけど、でも言うまでもなく、優勝するためにベストを尽くす必要があると感じている。それができれば勝てるチャンスはある」
「ここでレースをするのは興奮するよ。オーバーテイクもできる。鈴鹿も素晴らしいトラックだし速く走れるのはいいんだけど、オーバーテイクがとても難しい場所だ。でもここは、おそらくセクター1でついていくには少しトリッキーだろう」
「でもDRS圏内に入ることはまだできると思う。バックストレートで圏内に入って、ターン1に向かえれば……十分に近づくことができれば、たぶん3回か4回はオーバーテイクの機会がある」
「だからエキサイティングだと感じさせてくれるんだ。メキシコもそうだけど、オーバーテイクができる。この2レースは競争力を持てそうだ」
またリカルドは、レッドブルが優勝するためには、必ずしもライバルたちが不運に見舞われることをあてにする必要はないと考えている。
「僕たちが全てのことを正しくできれば、彼らが何をしようとしまいと、僕たちは優勝できる」
「マレーシアでは、メルセデスの状況が悪くなるなんて考えていなかったし、彼らのペースが良いとも考えていなかった」
「フェラーリがうまくやることができれば、彼らが最速だと思っていた。でも毎週末簡単にそうできるわけではなさそうだ。僕たちが自分たちのことに集中すれば、優勝できるポジションにいられるだろう」
アップデートによりレッドブルのマシン『RB13』にはパフォーマンスがもたらされたが、チームはこのマシンをよりよく理解できていると彼は考えている。
「毎年同じようなことをしている。マシンをどこに合わせてセットアップするのか、そのウインドウはより大きくなる」
「でもシーズンが始まれば、より多くの知識を得るようになる。それでもってアップデートが機能すれば、スイートスポットを見つけるのはもっと簡単になる」
「最初の数レースはなんとかやっていくのにも油断のならない状況だったけど、今ではマシンに何が必要なのかわかっている。大抵の場合は、マシンは予断を許さない状況で、急にコントロールが効かなくなることもある。でも今は、僕たちはマシンをコントロールできていると感じている」
一方チームメイトのフェルスタッペンも、オースティンではオーバーテイクの機会があることにより、予選での遅れを取り戻すことができるだろうと考えている。
「最近のレースでは良いステップアップができた」とフェルスタッペンは話した。
「僕たちのエンジンには予選モードがないし、彼らより後ろになるだろう」
「だから厳しいんだ。レースでは追い抜くのもとても難しい。でもここのトラックはそれほど悪くないし、もう一度良いレースウイークを過ごせると思っている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第17戦アメリカGP |
ロケーション | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ |
ドライバー | ダニエル リカルド |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Adam Cooper |