リカルド、初日3番手も「セッティングの良い妥協点を見つけなければ」
日本GPのFP1では、上位3チームが三つ巴の争いを見せたが、レッドブルのダニエル・リカルドはさらなるタイムアップが必要だと考えている。










マレーシアGPで完璧なレース展開を見せマックス・フェルスタッペンが優勝、ダニエル・リカルドが3位を獲得したレッドブル。その1週間後に行われている日本GPでは、フェルスタッペンが良い手応えを感じている一方で、リカルドはマシンのセットアップに悩みを抱えているようだ。
ドライコンディションで行われたフリー走行1回目(FP1)ではフェラーリ、メルセデス、レッドブルの6台が入り乱れるオーダーとなった。ただ、トップタイムをマークしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と、3番手リカルドのタイム差は0.375秒。リカルドはマシンにダウンフォースを増やしすぎているせいで、ストレートスピードを失っていることがこのタイム差の原因だと考えているようだ。
これまでのレースでは、レッドブルは搭載しているルノーのパワーユニットがいわゆる”予選モード”を備えていないために、メルセデスとフェラーリに予選パフォーマンスで差をつけられてきた。そのため、ダウンフォースを減らすことで少しでも空気抵抗を減らし、ストレートスピードを稼ぐという戦略を度々実行してきた。そうすることで、決勝中オーバーテイクされにくくもなる。
一方で鈴鹿サーキットは高速コーナーが連続する第1セクターを始め、高いダウンフォースが求められるものの、ストレートが2本あることから難しいマシンセットアップが要求される。
「僕たちのペースは非常に良かったけど、鈴鹿で走行するためのダウンフォースの良い妥協点を探す必要がある」とリカルドは述べた。
「僕たちはフェラーリやメルセデスに比較的近かったから、それほど悪い日じゃなかった」
「だけど、彼らが(予選で)かなり速くなることはわかっている。だから、ドライコンディションの決勝で彼らと戦いたければ、僕たちはもうコンマ数秒タイムを上げる必要がある」
「僕たちは、ストレートで多くのタイムを失っていると思う。そして、今日のそれはエンジンのせいだけじゃないと思うんだ」
「ダウンフォースが多いんじゃないかと思うから、これが僕たちにとってベストなのかどうか、考えてみる必要がある。コーナーとストレートの良い”妥協点”を見つける必要があるんだ」
「日曜日が来たら出来る限りのことをするつもりだけど、少なくとも表彰台を争うことができるポジションに居られることを願う」
一方のマックス・フェルスタッペンは、FP1で6番手。彼は、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)のクラッシュによりFP1が中断されたこと、FP2がウエットコンディションになってしまったことで、判断が難しくなったことは認めたものの、初日の手応えは”かなり良いフィーリング”であり、レッドブルは”かなり競争力がある”という感想だった。
「今の所、メルセデスの方が少し強いと思う。フェラーリはロングランをやっていないからわからない」
「だけど、僕たちも近いところにいるよ」
Additional reporting by Jonathan Noble and Lawrence Barretto
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第16戦日本GP |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
ドライバー | ダニエル リカルド , マックス フェルスタッペン , セバスチャン ベッテル |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Matt Beer |