リバティ・メディア「"レスター・シティFC"の奇跡をF1でも起こしたい」

イングランドのプロサッカーチームに起きた奇跡をF1でも実現させることを狙うリバティ・メディアはレースの公平化を目指している。


Dr. Dieter Zetsche, Daimler AG CEO with Thomas Bach, IOC President and Claudio Ranieri, Leicester City Manager
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Photo by: XPB Images

 マンチェスター・ユナイテッドらが争う世界最高峰レベルのリーグであるイングランドプロサッカーのプレミアリーグ。1992年創設以来、資金潤沢な上位チームらが年間優勝を独占してきた。 

 しかし2015/16年シーズンは、いわば下位チームだったレスター・シティFCが"奇跡的"に年間優勝。同リーグで初優勝チームが誕生したのは、38年前プレミアリーグの前身であるフットボールリーグ1部リーグでノッティンガム・フォレストFCが初優勝(1977/78年シーズン)して以来の出来事だった。

 F1の商業面の代表者であるショーン・ブラッチズは、F1全体に予算やパフォーマンスの格差がある限り、F1がイコールコンディションで争い合うことは現時点で不可能であると考えている。

 これまでの10年間でレッドブルとブラウンGPら非メーカー系チームがタイトルを獲得したが、レッドブルは多額の予算を投入していた。さらにブラウンGPに関しては、シーズン前に開発が行われていたホンダのF1プログラムの買収が年間優勝に大きく貢献していた。

 ブラッチズは、新しく実施した調査によってF1が目指すべきものを5つに絞り、特に公平なレースの実現を最優先するという。

「"満足できるレース"を実現するためには、グリッド上でより良いレースを創造することだ。今のF1に"レスター・シティ"はいない」

「コストキャップや収益の再配分などを通じ、我々は実際により良いレースや環境をファンのために作り出すつもりだ」

 リバティ・メディアはF1の排他的な文化を改善するために『境界線を壊す』ことをテーマに掲げている。その解決策はファンが"F1を体験する"方法を見つけ出すことだとブラッチズは語る。さらに彼は、来季はグランプリと並行して市街地中心でファンフェスティバルを開催し、"ショーの壮大さを取り戻す"ことに取り組むという。

 この計画は調査によって構想されたものであり、ブラッチズによると"これまでのF1にはなかった"ものであると明かした。

「我々は4大陸を訪れ、各大陸にいる10名の熱心なファンとじっくり話し合った。リバティ・メディアの使命は"地球上最大のレースを実現する"ことだ」

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース