ルノー「シロトキンはF1デビューに値する」とウイリアムズ入りを後押し
ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、セルゲイ・シロトキンについて「F1デビューに値する」と太鼓判を押す。

ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、セルゲイ・シロトキンはウイリアムズのシートを得るにふさわしい存在だと語る。
シロトキンは、アブダビGP直後に同地で行われた合同テストで、ウイリアムズのマシンをドライブした。その結果高い評価を受け、今では来季のランス・ストロールのチームメイトとして最有力候補であると考えられている。
テストの評価が高かっただけでなく、もしシロトキンにシートを与えることを決めた場合、ウイリアムズはロシアからの多額の資金を手にすることもできると考えられている。
シロトキンはこの2年を、ルノーのテスト&リザーブドライバーとして過ごした。そしてその間、6回のグランプリでフリー走行(FP)に出走し、テストも2日間にわたって担当した。
ルノーのアビテブールはシロトキンについて、レースシートを得るに値するドライバーだと語る。
「率直に言って、我々は常にセルゲイに感銘を受けてきた」
アビテブールはそうmotorsport.comに対して語った。
「彼が走ったFPのうち、2〜3回のセッションではマシンにメカニカルトラブルが発生した。しかしそれは彼とは全く無関係のことだった」
「問題なくドライブすることができた時には、彼は自分に良いペースがあることを示した。そして、クルマについての理解も彼の強みだ」
「非常に素晴らしいことだと思う。彼のF1マシンでの経験を考えると、そのフィードバックの正確さは非常に有効だった」
「実際に今季我々が開発したもののいくつかは、セルゲイから受け取ったフィードバックからもたらされたものだ。それは実際のマシンを走らせての結果だったこともあったし、シミュレータからのモノだったこともあった」
「ペースや忠誠心、集中力、そして仕事の面から言えば、彼にはF1のチャンスを与える価値があると思う」
「F1マシンに乗った時、チームメイトに対してどのくらい強いのかということを、断言するのは難しい。しかし、彼にはチャンスが与えられるべきだ、絶対に」
そうアビテブールは語った。
「彼には純粋なスキルとペースが備わっている。現在のF1では、そういうものは簡単に身につかない」
そうアビテブールは付け加えた。
「これらのことは、我々のチームが彼に注いだ努力に基づいている。マイレージという面では、今のクルマと以前のクルマで、多くの距離を走らせたと思う。そして、彼は12カ月前とは全く別のドライバーに育ったと思う」
「もし彼がウイリアムズの候補として検討されているのであれば、それは彼が我々と共に働いてきたおかげだと信じている」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | セルゲイ シロトキン |
チーム | ルノーF1チーム , ウイリアムズ |
執筆者 | Ben Anderson |