ルノー、最大限の性能を引き出すため”上方”排気システム使用か?

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ルノー、最大限の性能を引き出すため”上方”排気システム使用か?
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
2018/03/09 8:31

ルノーはマシンのパフォーマンスを向上させるため、上方に排気ガスを吐き出すシステムを、新車R.S.18に使用しているようだ。

 ルノーは、排気ガスを最大限活用してマシンのパフォーマンスを向上させようとしている。

 ルノーの2018年用マシンR.S.18は、特殊な角度のエキゾーストパイプを有していた。この角度から推測するに、明らかに排気ガスでリヤウイングに影響を及ぼし、ダウンフォース向上を狙っているように感じられる。

Renault Sport F1 Team RS18 rear wing detail
Renault Sport F1 Team RS18 rear wing detail

Photo by: Giorgio Piola

 今季からリヤウイングメインプレーン下に、モンキーシートと呼ばれた小型ウイングを設置することが禁止されている。そのため、排気ガスをパフォーマンスに活かしにくくなったが、それでもルノーは、排気ガスの活用次第でパフォーマンス向上に繋げることができると確信しているようだ。

 エキゾーストは、最大5度まで上に傾けることが、レギュレーションによって許されている(下方向に向け傾けることは許されていない)。そしてR.S.18のリヤウイングメインプレーン背面に熱保護シートが貼られていることも、この位置にエキゾーストが当たることを見越して、開発が進められてきたことを示唆している。

 先週行われた第1回のテストの際、ルノーはリヤウイングメインプレーンの下面に、計温パッドを貼り付けていた。そして今週末持ち込まれたリヤウイングには、カーボンセラミックが貼り付けられていた。これが、問題に対する解決策であるように思われる。

 ルノーのテクニカルディレクターであるボブ・ベルは、排気ガスを最大限活用してマシンのパフォーマンスを向上させるために、エキゾーストパイプを故意に傾けたと告白した。

「リヤウイング周辺の排気ガスから、効果を生み出すことができるというのは、もはや秘密でもなんでもない」

 そうベルは語る。

Renault Sport F1 Team RS18 exhaust detail
Renault Sport F1 Team RS18 exhaust detail

Photo by: Mark Sutton

「レギュレーションで許されている範囲で、ここから得ることができる効果を最大限にするため、排気ガスをできるだけ活用することを選択した」

「それをするためには、メーカーによって異なる解決策がある。それは小さな効果だ。ブロウンディフューザーが許されていた4〜5年前と同じような効果はない。でも、それはまだ有用なのだ」

 リヤウイングを守ることよりも、スロットル操作に関係なく、排気ガスの排出量を一定に保つためのエンジンモードを作ることに注力したと、ベルは示唆する。

「我々はワークスチームである。ヴィリー(ルノーのパワートレイン用ファクトリー)とエンストン(同シャシー用のファクトリー)は密接に結びついている。シャシーとパワーユニット両方の要素を含むような問題の場合は、それを最大限活用するためにとても密に協力し合っているのだ」

 そうベルは説明する。

「我々は最大限のモノを引き出すため、レギュレーションで許されている範囲内で、できることは何でもやる」

 ルノーのカスタマーチームであるマクラーレンとレッドブルは、リヤのエキゾーストパイプをワークスチームの様に上方に向けていない。しかしベルは、この2チームがすぐさまルノーと同じ解決策を採ってきたとしても、決して驚かないと語る。

「それは全く難しいことではない。エキゾーストがどこにあるかというのを見るだけだ。そして、少し図面を変更すればいいのだ」

Additional reporting by Edd Straw

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シリーズ F1
チーム Renault Sport
執筆者 Jonathan Noble
記事タイプ 速報ニュース