ルノー、引き抜いたブコウスキーに6カ月間の休暇を取らせることを合意

ルノーは雇用した元FIAのブコウスキーに、他チームを納得させるために6カ月間のガーデニング休暇を取ることになった。

 ルノーは、今年上旬に年間ランキング上位を目指すべく、新しい執行取締役として元FIAのF1テクニカル部門長であるマルチン・ブコウスキーと契約を交わした。しかしこれについて、他チームからのバッシングを浴びた。

 ブコウスキーはFIAに所属していた間、F1に参戦する全ての競技者たちの情報や将来の計画などを知る特権を持っていたため、他のライバルチームはこのルノーの動きに異議を唱えた。ライバルチームが最も恐れていたのは、ルノーが早期にチームを成長をさせるために、他チームの秘密情報を活用するということだった。

 不満を持つ他チームを納得させるため、ルノーとFIAはブコウスキーのガーデニング休暇の契約期間を3ヵ月から6ヵ月に延長することを合意した。

 彼は来シーズンの開幕戦オーストラリアGP後からルノーのファクトリーであるエンストンで仕事を開始することが可能となる。

 ルノーF1のマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは次のように語った。

「私は状況確認を正確に行い、彼は4月1日よりエンストンで働くことになった」

紳士協定

 F1チームはFIAに対し、今後ブコウスキーのような状況を繰り返さないように求めた。しかしFIAは厳格なスイスの雇用法を遵守しなくてはならず、ガーデニング休暇は3ヵ月間までに制限されている。

 FIAのジャン・トッド会長は、このような事態に対策する最善策はルノーのように積極的にFIAのスタッフを雇用しないというチーム間協定を将来的に結ぶことだと述べた。

 今回のブコウスキー引き抜きの事件についてトッドに訊くと彼は次のように語った。

「各チームは動揺していただろうが、FIAにとっても大事だった」

「時に才能あるエンジニアが組織を離れることがあるだろうが、それは決して良いことだとは言えないと私は思う。彼らはスイスの雇用契約の上で働いており、我々ができることには限界がある。だから3ヵ月のガーデニング休暇なのだ」

「話し合いの結果、最終的にルノーは4月1日から彼と働くことに合意した。つまり彼はガーデニング休暇を6ヵ月取るのだ。今回はそのような措置をとった」

「他のチームが今回の件に満足できないのならば、チーム間で紳士協定を締結することは簡単なことだろう。最低1年間のガーデニング休暇を取らせることなく、FIAのスタッフやエンジニアを雇用しないということを彼らの間で約束すべきなのだ」

「我々は、組織や雇用者を守るべく最も確固たる契約を締結できるように努力している。しかしその中で我々にできることはそう多くない」

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース