ルノー「2015年シャシーにしては頑張っている」一方、来季用PUのベンチテストに着手
ルノーのチーム代表であるフレッド・バスールは、ルノーは予定通りに開発を進めていると語った。









今シーズン内で、ルノーのパワーユニットは著しく進化した。そして今週末のシンガポールGPには、マイナーアップグレードを施したパワーユニットを投入する準備を整えている。
その目指すところとは、チームが来季前半からグリッドを上げていくための大きなステップの第一段階を作ることである。今年の5月に、その進歩を評価して2018年までルノーとの契約を交わしたレッドブルは、以前のようにコンスタントに勝ち続けていける競争力を持つ確証を得た。
ルノーのチーム代表のフレッド・バスールは、メルセデスとのギャップを完全に埋められるという幻想は全く抱いていなかったが、来季に向けたパワーユニット開発の進捗状況は、思った以上に希望が持てると示唆した。
「我々は良いステップアップが2回があった。ひとつ目はメルボルン(オーストラリアGP)前の冬に、ふたつ目はモナコGPとカナダGPだ」とバスールはmotorsport.comに語った。
「我々はメルセデスからさほど遠いところにはいないと思う」
「実はメルセデスの少し後ろに、我々は立っている。GPSのデータを見れば、我々は確かに少し遅れている。しかし改善しているんだ」
「我々は2017年のV6エンジンをベンチテストを行って、既にどんなものか正確にわかっている状態にある」
”ルノーのロードマップ通りに”
来季ワールドチャンピオンを獲ることがレッドブルの野望だ。バスールはそれに対し、ルノーはトップ5に入ることができたのなら、その結果には満足しなければならないと話した。
「(カルロス)ゴーンからのロードマップには、3年目で表彰台に立ち、5年目でいくつかのレースで優勝できるというマイルストーンが置かれている」
「だからこれからの3年間、我々は表彰台を狙っていく立ち位置にある」
「そのロードマップ通りに、我々はトップ5入りを目標にやっていくべきだ。それが今後にも良い結果をもたらすと思っている」
現状は想定内の結果
現在のルノーの順位が予想よりも下回っていたものの、ロータス時代の最終年度内に行われたわずかな開発量を考慮すると、今の結果は驚くべきことではないと、バスールは改めて強調した。
「我々はその順位を予想していたよ。マシンが2015年の初めに作られ、シーズン中にまったく開発されていなかったこともすべてわかっていた」
「それに当時のシャシーは、メルセデスエンジン用に設計されていた。我々はルノーエンジンを搭載するために、シャーシを作り直したよ」
「そんなマシンをコースに出すのは、少し挑戦的な部分もあった。バルセロナ合同テストの2か月前に買収があって、それからなんとかマシンを用意したんだ。そんなのが満足いくような形になるとは期待できない」
「まあ、今季の最後には、メルセデスエンジン用の2015年製マシンで、ここまでよくやったと評価できるようになっているだろう。マシンシステムに深く関与している者なら、そう言わざるをえないさ」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ジョリオン パーマー , ケビン マグヌッセン |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Jonathan Noble |