ルノー・e.ダムス「ブエミを"一時的に"トロロッソへ貸し出すことは可能」
プロストは、もしレッドブルから正式な要請があればブエミをF1アメリカGPでトロロッソのマシンに乗せることは可能であったと語った。





フォーミュラEに参戦するルノーe.ダムスのチーム代表であるアラン・プロストは、もしレッドブルから正式な要請があればセバスチャン・ブエミをF1アメリカGPでトロロッソのマシンに乗せることは可能であったと語った。
しかしプロストは、来シーズンのフォーミュラEフル参戦契約を交わしたブエミを手放したくないと考えていることも認めた。よってブエミが2018年シーズンにトロロッソからF1参戦をすることに対しプロストは否定的であり、それによりブエミが久々にF1マシンを走らせるチャンスが奪われた可能性がある。
最終的にレッドブルはブレンドン・ハートレーに白羽の矢を立て、トロロッソのマシンを託した。ハートレーはポルシェLMP1チームのドライバーであり、そのチームは今シーズン末をもってWECのLMP1クラスから撤退することをすでに発表している。
当初F1のパドックでは、プロストがブエミをアメリカGPでドライブさせたがっていないという噂が流れていたが、当のプロストはそのような噂を否定した。
「セバスチャンは私に電話してきたため、"もしアメリカGPのオファーがきて、レースすることになろうとも私は問題はない"と答えた」
「しかし来年の話となれば別だ。我々はすでに契約を交わしているし、シーズン開幕の1ヵ月前にドライバーを手放すことはできない。フォーミュラEは多くのコンストラクターがいる手強いプログラムなのだ」
「しかし私は正式に尋ねられたわけではない。セバスチャンは電話上で"もしオファーがあればオースチンで走ることは可能か"どうかを尋ねてきた。だから私は"可能だ。しかし来シーズンのことがあるから気をつけるように"と伝えた。その時、彼は正式なオファーをもらっていなかった」
さらにプロストはブエミがF1に復帰したとしてもうまくやっていけると確信している。
「彼はF1に留まることができる実力を持っていると思う。彼がF1キャリアを辞めることになった経緯は悲しいものだった。非常に悪いものだ」
「しかし、私に何ができるだろうか? 実際のところ、これまでの3年間で彼がF1に復帰することについて話し合いを行ったことは1度もなかった」
「彼は良い仕事をするだろうと確信している。しかしフォーミュラEのプログラムも進行中だ。彼のようなドライバーが必要なのだ。しかしもし6~8ヵ月前にそのような話し合いがあったのなら、結果が変わってくる可能性はある」
その一方、プロストはルノー内でF1ドライバーのジョリオン・パーマーをフォーミュラEで起用するという交渉が何度かあったことを認めた。
「現在ふたりのドライバー(ブエミとニコラス・プロスト)が2年契約を交わしている。彼(パーマー)をフォーミュラEで起用するという議論があったことは認めるが、今年はその可能性はない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | セバスチャン ブエミ |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Adam Cooper |